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2013/08/20

「はだしのゲン」鳥取市でも閲覧制限

 松江の学校での貸し出し制限からはじまった今回の問題。松江では制限撤回の方向に向かっているのだけど。

「はだしのゲン」鳥取市でも閲覧制限(NHKニュース)

 中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」を、松江市教育委員会が一部に過激な描写があるとして市内の小・中学校の図書室で子どもが自由に読むことができなくするよう学校側に求めていた問題で、鳥取市の市立図書館も、おととしから本を事務室に移し、自由に読むことができない状態にしていたことが分かりました。
 図書館では今後は制限をなくし誰でも読めるようにしたいとしています。
 漫画「はだしのゲン」は、去年12月亡くなった被爆者で漫画家の中沢啓治さんが、原爆の被害を受けた広島で力強く生きていく少年の姿を描いた作品です。
 この「はだしのゲン」について松江市教育委員会は去年12月、一部に過激な描写があるとして、子どもが図書室などで自由に読むことができなくなる「閉架」の措置を小・中学校に口頭で要請していました。
この問題で鳥取市の市立中央図書館もおととし、本を児童書のコーナーから事務室に移し、自由に読むことができない状態にしていたことが分かりました。
 理由について図書館では、「女性を乱暴するなど性的な描写がある」と保護者から指摘を受けたためとしていて、希望する人の閲覧や貸し出しには応じていたということです。
 鳥取市立中央図書館の西尾肇館長は「どのような形で閲覧してもらうのがよいのか職員で議論するのをつい怠っていた。図書館として閲覧を制限したつもりは全くなく、今後は一般書のコーナーに移して手にとって読めるようにしたい」と話しています。

 松江の事件も、在特会の組織的な動きで、その抗議内容は、野蛮な加害の事実の記述にたいしてのものであったことがその後明らかになっている。

 何よりも、この問題は、言論・表現の自由にかかわる問題。その人権意識が行政機関では薄れ、抑圧の側に立つ。
 そして、抑圧の理由そのものは歴史の事実そのものをねじまげるものでもある。

 だけど、事実経過がなぜこうも明らかにならないのだろうか。学校にしても、図書館にしても、住民の意見と、専門家の責務というなかで、運営されるべきもの。そういう議論がなぜなされずに、政治の圧力やそれを背景にした括弧付きの市民運動なるものの力に右往左往するのか。そのことのもつ問題というのもよく考えなきゃいけないと思うなあ。

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コメント

こんにちは。

松江市の場合、閉架措置となったのは汐文社版全10巻のうちの後半6巻以降のみだそうです。
少年ジャンプ連載分の1~4巻は変わらず開架措置です。こちらで原爆投下前後から戦後、ゲンの妹も死んだけど家の焼け跡に植えた麦が芽吹くという絶望から希望へとつながる終わりかたになってます。

6巻以降は、共産党機関誌や日教組機関紙に連載された部分なので……

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