大学生のブラックバイト おでんやコーヒー券がノルマ! コンビニ、カフェのチェーン店は特にどす黒い
大内さんの記事でブラックバイトの書き込みをしたけど、水島さんもその特徴を端的に報告しているので、こちらもリンクをはっておく。
大学生のブラックバイト おでんやコーヒー券がノルマ! コンビニ、カフェのチェーン店は特にどす黒い 水島宏明 | 法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクターいまどきの大学生は、親のリストラや非正規化など社会の現実を反映し、苦学生が目につく。生活費や学費、遊興費などに事欠くためにアルバイトしてお金を稼いでいる。こうした事情から私が教えている学生の大半はバイトに明け暮れている。ゼミの授業などで学生の発表が長引いた場合に時間を延長して授業を続けていると、「これからバイトがあるので・・・」とそそくさと去っていく学生は珍しくもない。
そのバイト先に「ブラック企業」が目につくのだ。ブラック企業とは、長時間にわたって働かせる、休みを与えない、精神的に追い込む、理不尽なノルマを課す、残業代を払わないなど、違法な働かせ方をする会社のことだ。
家庭教師派遣で長い待ち時間があるのに待機時間に賃金を支払わない。居酒屋で残業になった時に時間外手当を支払わない、テスト期間中も休めないほどシフト勤務を入れられる、カフェで12時間以上働くのに休憩時間がほとんどない、などという声はザラにある。
またコンビニや飲食店では、その店の商品をノルマとして購入させるケースも目立っている。私のゼミのある男子学生のケースを紹介しよう。大手コンビニチェーン「ローソン」のある店でバイトしている。夜の勤務が多いその学生は、ときおり、おでんを30個、40個という単位で買わされるという。理由は、その店の売り上げを伸ばし、所属地域のローソンの売り上げランキングで上位に入れるために店長に無理強いされるから、という。
当の学生によると、日々の各店舗の売り上げランキングは深夜0時に決定する。その少し前になると、店長が売り上げを計算し、他店の売り上げ情報を調べてソワソワし出す。「このままだと2位だ。後8万円で逆転して1位になれる」などと店長が言い出し、それぞれのバイト学生や従業員らに「おでん何個を買ってくれ」とノルマを言い渡す。学生にしてみれば、その分、自分のバイト代が減ってしまうのだから抵抗感はあるが、断ってしまうと、店長がバイトのシフトを組む際に嫌がらせのように不利な形にするので、バイトがやりにくくなる。だからしぶしぶ、おでんを買う。数十個のおでんを購入した後は、部屋での食事のおかずはおでんがしばらく続く。
また、やはりゼミのある女子学生のケース。勤めているのはドトールコーヒーのチェーン店だ。客が少ない日などに店長から「コーヒー券を買って!」とノルマを課せられる。日によって数は異なるが、学生バイトだと10枚、主婦パートだと20枚などと年齢によってノルマの差があるという。
実はこの女子学生が働いていたドトールコーヒーは、ガソリンスタンドが併設されていて、経営は一緒だ。だから、場合によって学生バイトはガソリンカードも購入させられる。ドトールコーヒーとはいっても、本社の直営ではなく、彼女の雇用主はガソリンスタンドを経営する「○○石油」というような小さな会社だ。この女子学生が携帯電話でこっそり撮影した店のホワイトボードの写真を見ると、「ラスト22時まで計12食 6時まで 計15食 9時まで 計18食」と書かれ、バイトの終了時間に合わせて、何食を売るかがノルマ化され、「売れなかったら各自責任を取る事!!!」と自腹での購入を求められていた証拠が映っていた。「各自責任を取る」とは、つまり自分で購入しろ、ということだ。
前述の男子学生に「おでん」を買わせるローソンの店もフランチャイズ店なので、経営者はローソン本体ではなく、やはり個人商店という点ではドトールコーヒーと同じだ。
つまり学生バイトの彼ら彼女らは、大手のコンビニや大手カフェのフランチャイズ店の、そのエリア内での売り上げランキング競争のために、ノルマ買いを強いられる。経営者はあくまでフランチャイズのそれぞれの個人商店主らなので、学生たちが仮に裁判などで理不尽を訴えたとしても、訴える相手は個人商店主ということになる。他方、ローソンやドトールコーヒーは労働問題では無関係という立場になる。
これはひどい話ではないか。…
そうそう、あいかわらず従来型の、居酒屋や飲食業もひどいし、塾・家庭教師がひどいんだよなあ。給与からノルマ買い分を差し引かれるというえげつなさ。その本体は、かなり有名な企業だったりするわけだから、もっと告発されないとなあ。
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