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2013/08/12

生活困窮者自立支援法は、生活困窮者を支援するのか

Show_image_1 京都に向かう電車のなかで、読書をしようと思ったけど、最近は、新幹線に乗ると、すぐに眠ってしまうなあ。
 それでも、少しで起きて、『賃金と社会保障』の7月下旬号にのっている、森川さんの表題の論文を学習。生活困窮者自立支援法について書いてある論文は、いまのところこれしかないのかな。

 読んでいて一番大事なのが、論文の最後に書かれている、この法律の条文が、生活困窮者が健康で文化的な生活が保障され、そのなかで自立することが権利だということが軸にすわっていないことなんだと思う。それがないから、生活保護受給者と、困窮して支援をうける人との間に、線引きをする。結局は、その選択という問題になり、支援が生活保護受給の壁になっていきかねない構造になるということになる。
 自立支援のとりくみは、そういう権利を保障する施策の遅れから、民間団体の手によって営まれ、試行錯誤がおこなわれてきた。それだけに、もともと制度できにはさまざまな矛盾をかかえている。これまでのとりくみだって、今度の法的位置づけだって、その矛盾をはらみながら、前進という評価をしたくなる人たちがいるのはボクは理解できる。だけど、問題は、その権利生の実現にあるのだと思う。懸念を排するためには、それが法律に位置づけられないとと強く思った。
 官僚というのは、やはりしたたかだ。見事なぐらい懸念を持たざるをえない、危険な仕組みになっているというのは、この論文を読んで、強く思った次第。

 帰りの電車のなかでは、『東学農民戦争と日本』を読み始めました。

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