英下院、シリア軍事介入否決 米高官「単独行動も」
シリア問題は、いよいよ大きな山場になっている。うーん。
英下院、シリア軍事介入否決 米高官「単独行動も」(共同通信)英下院は29日、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を受け、英軍のシリア軍事介入への参加に道を開く政府提出議案を13票差で否決した。政権側による使用の明確な根拠がないと反対した。議決に拘束力はないが、キャメロン首相は否決を踏まえ、議会承認なしには軍事介入に参加しない意向を表明、現時点での攻撃への参加を事実上断念した。
英国は米国の最重要同盟国で、米欧「有志連合」による軍事介入を想定していた米国にとって大きな痛手。しかし、米CNNテレビによると、米政府高官は英下院の否決を受け、米軍による単独行動が「あり得る」との認識を示した。
ずっとニュースを見ていても、なかなかアメリカがここまで軍事介入を急ぐのかは、もう1つよくわからない。いわゆる「対テロ戦争」の延長線上なのか。ならば、国際法や国連のルールをきわめて、脆弱なものにしてしまった経過があるだけに、ほんとうにいまの局面は重大な局面だ。
それだけに、過去の問題に、いろいろな検証にとりくんだイギリスは、現時点では慎重な態度をとるようになったということか。カナダも同調しないというニュースも流れている。
問題は、化学兵器の使用とされている。だけど、化学兵器の使用一つをとっても、だれが使ったのかという点でも、どうも簡単な問題ではないようでもある。アサド政権への国際的な批判は強い。この点はわりあいとはっきりしている。だけど、と、同時に、その反政府勢力そのものも複雑であるようなんだけど……。ほんとに問題を単純に見ないように心掛けないとなあ。
エジプト問題に続き、もちろん問題の性質は全然違うのだけど、このシリアの問題でも、なかなか個人的な理解は、状況についていっていないなあ。問題はたしかに緊急。だけど、まず、10月号は一息ついたし、いろいろ取材をしないとなあ。
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