デマと虐殺 語り続ける 関東大震災 あす90年 「生き証人」97歳 長島花樹さん
関東大震災の際の虐殺の語り部って、すごい!
デマと虐殺 語り続ける 関東大震災 あす90年 「生き証人」97歳 長島花樹さん(東京新聞)九月一日、首都圏に甚大な被害をもたらした関東大震災から九十年を迎える。揺れや大火で壊滅状態となった首都圏では「外国人が暴動を起こした」といったデマから虐殺が起きた。七歳の時に被災した豊島区の長島花樹(はなき)さん(97)は「うめき声が今も耳の奥に残っている」と話す。 (杉戸祐子)
大震災から数日後、長島さんが栃木県内の親類を頼って避難するため、鉄橋の落ちた荒川を豊島区の自宅近くから、埼玉県側に渡し船で渡ろうとした時のこと。「ギャア」「ウーン」。川堤で日本人が朝鮮人を虐待する声が聞こえてきた。
目の当たりにはしなかったが、「ひどいことをしているのは子どもにもわかった」。背景にデマがあることは知っていた。「警官が『朝鮮人が井戸に毒を入れたから飲まないように』と言って回っていた。警察もすっかり混乱していた」
他にも、通っていた小学校の教諭が話し方の特徴から日本人に外国人と間違えられ、「捕まって袋だたきにされそうになった」。通りがかった同僚が事情を話して解放されたが「通りがからなかったら殺されていただろう」。
おしゃれ心から髪を「おかっぱ」にしていた知人の男性が、外国人と間違えられないように「七三分け」に変えたことも、目に焼きついているという。
長島さんは今もこれらの記憶を語り続ける。
「あの揺れを思えば普通の地震は怖くない。ただデマは本当に怖い」
いうまでもなく、あおの大震災の混乱の中で、「朝鮮人が暴動を起こした」といったデマが流され、戒厳令が敷かれた。各地で住民による自警団や軍隊が、朝鮮人や中国人、社会主義者らを殺害するという事件がおこったし、警察による虐殺もあった。犠牲者は数千人に上るとされるが、政府の調査は行われていないのだ。
日弁連はいまから10年前に調査報告を発表し勧告も出しているんだよなあ。
本当は、今日、明治でやっている「関東大震災90周年記念集会」に行きたかったんだけどなあ。残念だな。
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