日本国憲法VS自民党改憲案 緊迫!9条と96条の危機
おなじみの上脇さんが、焦点となりはじめて自民党改憲案について徹底批判したのが本書です。
まず、第1章では日本国憲法はどんな憲法なのかを歴史的にふり返ります。そこで明らかにされていることは、世界史的な憲法の流れと、「限界を超えた」憲法改正は無効であり「新憲法の制定」になると言う点です。
そのうえで第2章では、改憲の最大のねらいである9条改憲が、集団的自衛権を行使してアメリカの戦争に加担するためのものであることを明らかにしています。第3章はなぜ自民党の改憲が全面改憲であるのか、前文の改定や国防軍を新設、基本的人権の考え方の変更、統治機構にも本質的変更など、自民改憲案の中身をていねいに批判します。最後は改憲手続法や96条改憲論の問題点です。96条の発議要件緩和は、少なくとも現状のもとでは、憲法改正の限界を超え違憲だと指摘しています。
随所に憲法の専門家としての深みのある指摘とともに、現憲法と自民党案とのわかりやすい対照表ものせられ、憲法とは何かをも学べる好著となっています。
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