「村山・河野談話」見直しの錯誤 歴史認識と「慰安婦」問題をめぐって
林さんたちが書いたもの。結局、同じ言説がくり返されている。われわれの反論もこなれてきている。歴史的事実ははっきりしている。
たとえば、吉見先生の公開質問状。「hodo51_2.pdf」をダウンロード
たとえば、戦争責任資料センターの声明。「hodo52.pdf」をダウンロード
歴史をどうみるかではない。歴史的事実をどう認識するのかなのだ。
この本の林さんの第1章 安倍首相の歴史認識はどこが問題なのかの柱も以下のとおりだ。安倍首相の戦争観/安倍首相の「慰安婦」認識の問題/強制的に連れて行かれた例はないのか/犯罪とわかっていて黙認した内務省、外務省、軍/ほかの国にもあったのか?「慰安婦」は公娼と同じか?/「慰安婦」は優遇されていたのか?慰安所の実態は?/なぜ日本軍「慰安婦」制度を美化しようとするのか/日本政府と日本国民がおこなうべきこと
本を読んでいて、つくずく、人権意識について考える。これは遅れというものではない。どのように人類の歴史がこの問題に向き合って葛藤して、積み上げてきたのかということに対する、無理解だ。だからこそ、いまいくら人権をいっても、薄っぺらいのだと思う。
韓国の人は、人権や民主主義を語るとき、300万人の血を流したという。たしかに、そうなのだろう。だけど、日本でもたたかいはあったし、ボクらもずっとたたかってきた。だけど、それでも、まだ薄く、狭いのかもしれない。政治を大きく変えるには、いまだに壁もある。だからこそ、こうした選挙の中でも問いかけたい。このなかで、少しでも、深く、広く、議論と認識がひろがればと思う。そういう選挙にもしたいと思うのだけど。
« 改憲議席3分の2をめぐって | トップページ | 生活保護減額で就学援助減少か 対象外の子増える恐れ »
「平和」カテゴリの記事
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 沖縄県の原告適格性、二審でも認めず 県は上告を検討 高裁那覇支部 新基地建設を巡る県と国の14訴訟で最後の係争案件 玉城デニー知事「残念」(2024.09.03)
- 自衛隊、宮古・八重山や奄美に新拠点検討 2025年度の概算要求 訓練場や補給の適地有無を調査 2027年度には那覇に対空電子戦部隊(2024.08.31)
「読書」カテゴリの記事
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
「政治」カテゴリの記事
- 「日米軍事同盟・「戦争する国」づくりの新段階」 日米の統制の一体化などなど(2024.09.14)
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 赤旗日曜版にJCJ大賞 自民派閥の政治資金不記載(2024.09.09)
「歴史」カテゴリの記事
- PFAS 公害裁判 そしてトラツバ(2024.09.12)
- 10月号ができました(2024.09.11)
- 「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」(2024.09.10)
- 関東大震災の朝鮮人虐殺、否定論やまず 公的記録、相次ぐ「発掘」(2024.08.30)
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
コメント