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2013/07/15

教室とエアコン

 暑い日が続きますねえ。ほんとに、どんどん暑くなっている感じがしますよねえ。もう、納涼とか言っている水準じゃないですよねえ。気象庁が1931~2010年に全国15地点で調べた結果でも、最高気温が35度以上の年間日数は、最近30年間が最初の30年間の1・7倍だそうです。そんなときに、学校の教室のことを考える。もちろん、ボクの住む町の小中学校には冷房などは設置されていません。だけど、いま教室の温度は、真夏では37度ぐらいまであがるといいます。先生たちは、教室の中でも熱中症対策に神経をすりへらしています。水筒持参で登校というのは当たり前の風景になっているものねえ。
 だけど、すすみはじめたとは言っても、まだまだエアコンの設置は、全国的に格差があります。埼玉県では今年四月の段階で、さいたま市・飯能市・蕨市・戸田市・川島町・皆野町・長瀞町・美里町が設置率100%、行田市・東松山市・羽生市・桶川市・富士見市・三郷市・蓮田市・坂戸市・幸手市・三芳町・滑川町・嵐山町・小川町・ときがわ町・東秩父町・上里町・寄居町・宮代町が、設置率0%で、春日部市は0.5%。(平成24年度 県財務課調査より)。制度的には交付金事業化されていますから国は3分の1の予算を交付金として算定されるのですが。東京では23区がほぼ100%に。お隣の千葉でも、松戸市でも設置されたし、大きな市はどんどん広がっています。
 実は文科省の検討でも「児童生徒等に生理的、心理的に負担をかけない最も学習に望ましい条件は、冬期で 18~20℃、夏期で 25~28℃程度である」としていて、30度までにするのが望ましいと言っています。もちろん、環境に配慮するような教育、つまり緑のカーテンなどをつくることなどは大事です。だけど、それで、先に言ったような子どもの学習の障害になるような状況が改善されるわけではなりません。そのぐらい子どもたちの学ぶ環境は深刻ですよね。
 3年ほど前の新聞に、松原斎樹・京都府立大大学院教授が、09年、小中全校にエアコンをつけた京都府長岡京市で教員319人にアンケートをした結果、エアコン設置後に子どもの授業態度が「落ち着いた」との回答が61%にのぼったことを報告していました。教授は、「断熱性が低いため、冷房無しでは子どもや教師に過酷な校舎が多い。温暖化やヒートアイランド現象など近年顕著な問題もある。過剰な使用を防ぐルール作りや節電の取り組みをしながら、冷房設置を進めるべきだ」と指摘していました。
 もちろん、いまたたかわれている市議選挙で共産党は、教室にエアコンを主張してたたかっています。

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