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2013/07/25

成人の4割「生活苦しい」 「ゆとりがある」は1割

 昨日のニュースだけど、クリップだだ。

成人の4割「生活苦しい」 「ゆとりがある」は1割(日経新聞)

 20歳代以上の男女の約4割が生活が苦しいと感じていることが24日、国立社会保障・人口問題研究所の「生活と支え合いに関する調査」で分かった。5年前と比べ、生活水準が悪くなったと考える男女も4割近くに上ることが判明した。
 調査は2007年から始まり5年ごとに実施。2回目となる今回は12年7月、約2万6千人を対象に調査し、2万1173人(80.6%)から有効回答を得た。
 暮らし向きについて「やや苦しい」「大変苦しい」と答えた男性は計40.3%、女性は計36.7%。これに対し、「ゆとりがある」としたのは男性が9.1%、女性が9.9%と1割ほどにとどまった。男女とも5割ほどが「普通」と回答した。
 5年前との生活水準の変化を尋ねたところ、「悪くなった」「かなり悪くなった」とした男性は計39.8%、女性は37.7%に上った。
 一方、親に経済的援助をしている20~60代は男性が前回調査と比べて2.3ポイント増の14.3%、女性が同2.4ポイント増の10.5%だった。

 これがその調査。社会保障・人口問題研究所は独立行政法人ではなく、厚生労働省の外局。国の機関だ。そこの調査として
親に経済的支援をしている人が増加。
若者の自立は20代後半が中心。
ひとり暮らしの高齢男性で社会的孤立が深刻。
おおよそ7割から8割の人が、さまざまな支援を家族から受けているものの、一部の人
食料や衣服の困窮、家賃、その他債務の滞納の経験者は、前回(2007年)に比べ減少。
医療機関受診が出来なかった主な理由は、「行く時間が無かった」。
現在の暮らし向きは約4割が「やや苦しい」「大変苦しい」。特に、30~59 歳の無職男性は割合が高い。
東日本大震災の影響で10.4%が収入減少。一方、17.6%は「絆が深まった」。
と分析している。

 この調査をうけて大内裕和さんは

 1967年生まれの私は、日本が世界でも例外的な「1億総中流社会」であると言われるなかで育ってきたが、それが今や全くの幻想であることは明らかだろう。50代以上の世代と40歳以下の「世代間断層」は深刻である一方で、そのことが40歳以下の急速な貧困化を覆い隠している面がある。それは同一の家庭内で所得移転が起こっているからだ。20代~40代の非正規雇用・低賃金労働者の多くが親と同居することによって生活を維持していることは、そのことを意味している。
 しかし40代を支える親たちの多くは70代に達している。親たちが子どもたちを支える状況にも、タイムリミットが近づいている。放置しておけば、どこかで貧困化の構造が一気にあらわになるだろう。
 ここに、年金の切り下げと年金支給年齢の引き上げ、生活保護の引き下げ、消費税アップ、医療費負担の増加、そしてTPPに参加となれば、中間層の解体による貧困化のスピードが一気に早まるに違いない。急速な貧困化は、それが政治的に解決されない限り、ファシズムや極右勢力の台頭を招くだろう。

 と分析している。
 若者の自立の困難と、高齢者の困難、そして現役世代そのものの不安定。実際にすすんでいる事態は、やはりなかなかたいへんな状態にあるということか。

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