社説[糸数氏3選]沖縄の民意受け止めよ
今日のタイムスの記事。沖縄では、那覇の市議選でも共産党が全員当選だったしねえ!
社説[糸数氏3選]沖縄の民意受け止めよ(沖縄タイムス)…沖縄選挙区は、現職で社大党委員長の糸数慶子氏が、自民党公認の新人、安里政晃氏を破って3選を果たした。
安倍政権が進める米軍普天間飛行場の辺野古移設や米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備に、明確な反対の民意が示された。普天間の辺野古移設反対の民意は揺らいでいない。この選挙結果を受けて、安倍政権は計画を見直すべきだ。
今回の参院選で自民は、31ある全国の1人区で29議席を確保する圧倒的な強さをみせた。その中で、沖縄で敗北したのはなぜか。
党公認の安里氏は新人で知名度が低かったものの、資金と運動量では、相手陣営をはるかに上回っていた。党本部も安倍首相はじめ多数の閣僚を沖縄入りさせるなどテコ入れに腐心した。
にもかかわらず、糸数氏が勝利したのは、安倍政権の沖縄に対する姿勢に、多くの県民が危機感と不信感を抱いていたからだ。
争点の普天間移設問題では自民党県連が地域版公約に「県外移設」を掲げ、党公認候補の安里氏も「県外」を主張したが、党本部は参院選公約に「辺野古移設推進」を明記した。この「二股公約」は、分かりにくさと不信感を有権者にもたらした。
…自民党の西銘恒三郎衆院議員、島尻安伊子参院議員が「県外」の公約を翻したことも有権者の疑念につながった。
民主党政権以降、普天間移設で現行辺野古案を掲げて、国政選挙などで当選した例はない。普天間移設をめぐる党中央と県連のねじれも本をただせば「党中央が示す方針では選挙に勝てない」という地元の危機感からだった。
…ことし1月、オスプレイ反対の県民大会実行委が主催した東京行動では、首相が要請団に対応したのはわずか数分だった。さらに「4・28主権回復の日」記念式典の開催は、県民の激しい怒りを呼んだ。
3月には、普天間の辺野古移設に向けた埋め立て申請を県に提出。7月にはオスプレイの追加配備を明らかにした。…
沖縄の民意は正面からこの問題を問いかけている。
埋め立て申請をめぐる情勢は山場だ。そして、いよいよ次は名護市長選にうつる。まだまだたたかいは続く。
沖縄選挙区、名護市の得票は、
糸数慶子さん 11535票
安里政晃さん(自民党) 11384票
わずか151票差。
気を抜かず、たたかおう。
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