ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演
麻生さんは一体何をいいたいのか。というか物事をよくわかっているのか?
ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演(読売新聞)麻生副総理は29日、都内で開かれた講演会で憲法改正について、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」と述べた。
その上で、ドイツでかつて、最も民主的と言われたワイマール憲法下でヒトラー政権が誕生したことを挙げ、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒けんそうの中で決めないでほしい」と語った。
たしかにナチスは、選挙によって政権についた。だけど、ワイマール憲法が死んでいく過程は、暴力そのものだ。その典型が、国会議事堂放火事件。これによりドイツ共産党に野蛮な弾圧が加えられ、その後、全権委任法によりナチスの独裁がつくられ、ワイマール憲法は実質的に停止する。
なぜ彼はナチスの手口というのだろうか。その手口とは???
共同などの報道では、麻生さんは「護憲と叫んで平和がくると思ったら大間違いだ。改憲の目的は国家の安定と安寧。改憲は単なる手段だ」と強調した。そのうえで「騒々しい中で決めてほしくない。落ち着いて、われわれを取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し遂げられるべきだ。そうしないと間違ったものになりかねない」と言ったようだ。だとすると、「護憲」勢力がうるさいなかでの憲法の議論はよくないということなんだろうけれども、そこでナチスに比するのか。そもそもやっぱり麻生さんというのは物事がわかっていない感じがするけどなあ。
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問題は後半の「いつのときからか、騒ぎになった。」以降。
麻生氏が、自民党員に、
改憲を民意に反して実現させるための手口を教えている場面
にしか見えない。
「いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。」
と言った後の
「(改憲を)喧噪のなかで決めてほしくない」
を自然に解釈すれば、
改憲を民意に反して実現させるためには、
数の力でごり押しするやり方だと喧噪が起きて失敗するので、
静かに行って国民に感付かれないようこっそり変えるやり方の方がいい
という意味になります。
自分達のやろうとしてるやり方が、
ナチスが自国の憲法をナチス憲法に改悪したときと同じやり方
だと明言したのだから、
やろうとしてることも、
自民党が自国の憲法をナチス憲法に改悪すること
だと誰だって思います。
それとも、
やり方だけ、ナチス憲法に改悪したときと同じやり方だけど、
やることは、民意を反映した形に改善することだ
とでも言うのでしょうか?
もし、そうなら、
麻生氏は、ユダヤ系人権団体に、堂々と、そう説明すればいい。
ユダヤ系人権団体が要求しているのは、
撤回や謝罪ではなく、真意の回答です。
麻生氏には、謝罪なんかどうでもいいから、真意を答えてもらわないといけない。
曖昧な答え方で誤魔化すのを許さず正確に答えてもらわないといけない。
「学んだらどうかね」とは誰に向かって言ってるのか?
「手口」とは、具体的に、どんな妨害を回避するために何をすることなのか?
ちゃんと答えてほしい。
「真意が伝わっていない」と抽象的に言われてもわからない。
ネットで真意はこうだと言って擁護してる人がうじゃうじゃいるけど、
麻生氏本人に言ってもらわないと、本当はどうなのかずっとわからないまま。
投稿: point_out_radiation_leak | 2013/08/02 03:54