琉球新報創刊120年企画展 報道カメラマンが見た激動のOKINAWA42年
やっと見に行って来ました。琉球新報社報道カメラマン・山城博明氏が42年にわたり撮り続けてきた復帰闘争をはじめとする沖縄の歴史や現状を紹介した写真のほか、消えゆく沖縄特有の習俗・文化、ヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなどをはじめとする自然・貴重な動植物などをとらえた写真作品約200点を展示。
復帰闘争は、山城さんの経歴から言っても70年代が焦点になっているので、どうしても狭い感じ、そのなかで、コザ騒動とならんで、過激派の写真が強調されるのは、沖縄のたたかいの歴史の切り取り方としてはどうか。もっと彼はたくさんの写真をとっているのに。もちろん、沖国大ヘリ、オスプレイなどの写真は迫力満点。
むしろ、面白かったのは、沖縄女性独特の入れ墨・ハジチなど特有の習俗・文化の写真。バーントゥ、豊穣祭、イザイホーなどの祭の写真。占領下の近代化の遅れもあるのだろう。同時に、その後の急速な社会の変化の中でも残る沖縄の文化は惹かれるものがある。
沖縄戦の「集団自決」の写真は、教科書問題の時期に、渡嘉敷でとったもの。『沖縄戦「集団自決」消せない傷痕』という本になっている。琉球列島にすむ生き物の種の多様さを撮影した写真も圧巻。宮古、ヤンバルの命の写真は魅力的。やはり高文研から『琉球の聖なる自然遺産 野生の鼓動を聴く』との写真集が出る。ほしいな。
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