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2013/06/22

何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して

 これがいまの政治の状況を示している。公約でいくら復興をかかげても、実際には、きまった法律の具体化をサボタージュしている政権……。

何も進まぬ1年 政府に怒り 方針出して(東京新聞)

 東京電力福島第一原発事故の被災者を救うはずの「子ども・被災者支援法」が無力のまま、二十一日で成立してちょうど一年を迎えた。超党派の議員提出で、衆院、参院とも全会一致で可決したのに、政府は具体化のための基本方針さえ作らない。今月には復興庁担当者のツイッターでの暴言も明らかになった。同日、東京・永田町の参院議員会館に集まった被災者や支援者は、怒りと落胆の声を上げた。 
 「成立した日は、革命が起きたかと思うほどうれしかった。これで私たちの生活が少しでも楽になる、苦しみがなくなると期待したが、変わらなかった」。福島県郡山市から札幌市へ自主避難している宍戸慈(ちか)さんは振り返った。
 災害救助法の住宅支援があるだけで、生活は苦しい。その支援さえ、来年三月には打ち切られるかもしれない。
 福島市から東京都練馬区へ母子避難している二瓶和子さんは、二人の子どもを別々の保育所へ預け、高い保育料を払いながら日中働き、夜も子どもたちが寝静まると内職する。支援法に期待し、国会議員や担当職員のいる集会で発言してきた。「何が大変ですかと聞かれ続けたが、大変さは改善しなかった」
 浴びた放射線が将来どう影響するのか、未知の部分が多い。だからこそ、子ども・被災者支援法は、被災地にとどまることも、避難することも、避難先から再び帰ることも、すべて被災者自身の決定を尊重し、必要な支援をすると決めた。特に、経済的な苦しさの上、古里を捨てるような後ろめたさを抱えがちな自主避難者に希望を与えたが、一年かけて落胆に変わった。
 宍戸さんは「もう期待していない、という声を聞く。とても気持ちは分かる。事故から二年たつ間に被災者の状況はどんどん変わる」と話す。……

 先日、福島の地元紙に次のような記事が載っていた。「東日本大震災や東京電力福島第一原発事故で福島県から東京都や埼玉県に避難している世帯のうち、6割以上の世帯で経済的に困っていることが、支援団体のアンケートの速報値で分かった。/調査は東京災害支援ネットと震災支援ネットワーク埼玉が、県や市町村、早稲田大の協力を受け、3~4月に実施した。現在の経済状況についての質問では18・5%の世帯が「とても困っている」、44・0%が「困っている」と回答。公共料金を支払えない世帯も7・0%あった。/心とストレスの状態についての調査では、昨年の調査よりも数値は低いものの、男性を中心に高いレベルのストレス反応があるとした。支援団体は「原発事故から2年以上を経ても、半数を超える住民に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の可能性がある」と指摘している」(福島民報)。
 ましてや、いまだ高い線量に福島の少なくない地域があり、子どもの問題は緊急でもある。なのに、なぜ、すすまないのか? 暴言を吐いた復興庁の幹部は、何も決めないということが、解決策という趣旨の発言をしていた。自民党の政調会長は、撤回したとはいえ原発で誰もしんでいないという発言をしている。目の前にある、苦難や困難を見ようとは決してせず、その解決が政治の責任だとは思わない。その前提には、あくまでも原発に固執するという思考があるのだろう。そのためにふたたび「神話」を優先させるために、なかったことにしたいとでも言っているように思えてくる。ああ、腹が立ってくる。

 ちなみに、超党派でできた、差別解消法や子どもの貧困対策法が同じことにならないように、しっかりした監視が必要だということも教えてくれているなあ。

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