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2013/06/27

国旗・国歌「見解合わぬ」教科書 都教委が「不適切」議決

 なんか、新聞に載る教育の話題って、ろくなものがない。どうなっていくのだろうか?

 都教委が、実教の教科書を目の敵にして、採択妨害していたことは問題になっていたけどなあ。

国旗・国歌「見解合わぬ」教科書 都教委が「不適切」議決(東京新聞)

 国旗掲揚と国歌斉唱について「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記した実教出版(東京)の高校日本史教科書について、東京都教育委員会は二十七日に開いた定例会で「使用は適切でない」とする見解を議決した。都教委はこれまで、都立各校に非公式に「記述は都教委の考え方と相いれない」などと伝えていたが、公の場で教科書の使用適否に踏み込むのは前例がなく、反発が広がりそうだ。
 見解は、今年の教科書採択の対象となる同社教科書「高校日本史A」と「高校日本史B」に国旗国歌をめぐり「自治体で強制の動き」という記述があると指摘。「『国旗掲揚と国歌斉唱の指導を適正に実施することが教員の責務である』とする都教委の考え方と異なる」と問題視した。
 その上で「実教出版の教科書を都立高校などで使用することは適切でないと考える」と結論づけている。
 定例会では、木村孟(つとむ)委員長が「私から教育長に対し、教育委員の意見を踏まえて見解をまとめ、校長に周知するよう指示した」と明らかにした。委員からは意見は出なかった。
 教科書は、使用する前年にそれぞれの高校が選び、その報告を基に教委が採択する。教委は通常、義務教育ではない高校については学校の選択を尊重して追認している。
 昨年は見解の中で示された二つの教科書のうち、近現代史が中心の「日本史A」が採択の対象となった。都教委は都立二百三十三校のうち、一年生で日本史を教える十七校に「都教委の考え方とは相いれない」などとする電話を入れていた。
 結果として十七校は実教版以外を選択。本紙の取材では、当初は実教版を選ぼうとして、都教委の電話で断念した高校もあった。実教版の全国シェアは14%で、都立高の採択結果は不自然との指摘が出ていた。今年は通史を学ぶ「日本史B」も採択の対象で、影響はさらに大きくなる。

 これをもって、指導助言とでも言うのかなあ。もっとも、露骨な形での、教育現場への不当な支配。言論の自由も、学問の自由も、教育の自由も、どんどん侵されていくということかあ。教科書ネットからの情報では、東京都教育委員会は、不法・不当な「見解」を教育委員会にはかり、委員は何も議論しないで議決し、これをすぐに教育長名で都立学校長に通知したそうだ。何も議論しないで…。だから教育委員会などいらないと言われてしまうのか。


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