ラストメッセージ 井上ひさし"最期の作品"
5月4日には、旅館で、このNスペをみた。
社会への鋭い風刺と人間味溢れるユーモアで、多くの人の心をとらえてきた作家・劇作家の井上ひさし。亡くなってから4月で丸3年になる。75年の生涯で60に上る戯曲を書いた井上だが、最期までどうしても完成させることができなかった作品がある。沖縄戦をテーマにした戯曲「木の上の軍隊」だ。わずかに残された井上直筆のメモには、沖縄戦の激戦地となった伊江島で、ガジュマルの木の上に逃げた2人の日本兵が、戦争が終わったことを知らずに2年間過ごした、という実話をもとに書こうと構想していたことが記されている。肺がんに冒されたベッドの上で、死の間際まで「木の上の軍隊」を書くことに執念を燃やした井上。その遺志が、この春、井上に特別な思いを持つ人びとの手によって実現することになった。4月、生前の井上が高く評価していた藤原竜也を主演にすえ、「木の上の軍隊」の公演が幕を落としたのだ。番組では井上の死後、父の遺志をついで「木の上の軍隊」実現に奔走する娘と、演出家・脚本家たちの創作の過程に密着。舞台の映像も交えながら、不世出の劇作家・井上ひさしが最期に伝えようとしたラスト・メッセージを探っていく。
あのラストシーンは、井上さんの着想にヒントがあったのか。そのぐらい、この題材への思いは強かった。この芝居、舞台をつくった人たちに拍手。
そしてボクらはやはり受け継がなければならないということか。
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