96条「過半数に緩和」明記 自民、参院選公約固まる
いよいよ、参議院選挙の公約が出てくる。やはり憲法は大きな焦点になっていく。とりわけ、96条は大きな焦点となる。うーん。
96条「過半数に緩和」明記 自民、参院選公約固まる(朝日新聞)自民党は23日、参院選公約原案をまとめた。憲法改正の発議要件を定めた96条は「衆参それぞれの過半数に緩和」と明記。国防軍保持や天皇を元首とした党の憲法改正草案をもとに国会提出と改憲を目指して「積極的に取り組む」とした。
安倍晋三首相の思いを記す前文や、政権奪回後の経済や震災復興、外交分野での実績を加えた公約を31日に正式決定する。
改憲の項目は最後に列挙。憲法改正草案から7項目を抜き出し、3原則の継承、国旗国歌、緊急事態条項などを盛り込むとともに、96条改正についても過半数緩和を明記した。…
もちろん自民党の公約には、原発政策では、再稼働に触れず「中長期的にバランスのとれたエネルギー戦略を構築」とするにとどめるというようなこともあるようだ。(再稼働は公約とは別の総合政策集に盛り込むようだ)。TPPは「守るべきは守り、攻めるべきものは攻めることにより、国益にかなう最善の道を追求する」としつつ、実際には、コメや牛肉などの重要品目を「聖域」として守る表現は入れないともいう。そういう公約の内容は、まで手に入れていないので今後の課題として。
焦点となる、憲法96条については、今日は96条の会の結成の記者会見がおこなわれた。
96条改正「憲法への挑戦」 主張超え学者結集(共同通信)改憲の発議要件を緩和する憲法96条改正に反対の学者が「96条の会」を発足し、代表の樋口陽一東大名誉教授らが23日、東京・永田町で記者会見して「96条改正は憲法の存在理由そのものへの挑戦だ」とする声明を発表した。
発起人は憲法学者や政治学者ら36人。護憲派だけでなく9条改正を唱える改憲論者も含まれており、主張の違いを超えて大同団結した。声明は「96条を守れるかどうかは権力を制限するという立憲主義にかかわる重大な問題。(改正は)政治家の権力を不当に強めるだけだ」と訴えた。 …
かなり政治的には幅広い研究者が結集した意義は大きいんだと思う。これがHP。
さて、96条について、こんな議論もなされている。これも参考になる。
『ニコ生×BLOGOS』第19回 憲法改正は本当に必要なのか?
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