主権回復・国際社会復帰を記念する式典 内閣総理大臣式辞
安倍さんは、こんな演説をしたのかあ。いやはや。
主権回復・国際社会復帰を記念する式典 内閣総理大臣式辞
「主権回復、国際社会の復帰」といい、その当時の国会決議まで引用するのだけど、そこで、本来、日本に対しては、何が問われ、何に向き合うべきだったが、何がなせなかったのかなどの考察は一切ない。この問題は、安保の問題と切り離せないけれども、一方で、安倍さんの演説の文脈で言えば、本来この問題は、もっとも被害をあたえてた国にたいして、どういう責任の取り方を国としておこなったかという問題。そういう認識が全然ないのがおどろかされる。だから逆に言えば、アメリカの支配、アメリカへの従属、そして沖縄などの切り捨ては、視野の外になる。国連の加入や、奄美、小笠原、沖縄の復帰に時間がかかったことだけがふれられる。そして沖縄については、これでは、安倍さんの思いをはせるから、受忍してくれって言っているようなものではないか!
式典そのものも異様だったようだ。なによりも、「天皇陛下万歳」。天皇が式典終了後に退場する際、出席者から突然声が上がり、壇上の安倍首相ら三権の長が、そろって両手を上げ、声を合わせたそうだ。さらに児童合唱団が歌の場面では、出席者に向かって舞台上で歌うのではなく、舞台下から、天皇や首相が並ぶ舞台上に向かって歌を合唱したという。これって一体何なんだろう?
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