息子
三国蓮太郎さんの追悼番組で、見た。やっぱり山田洋次の作品のなかでも、好きな映画だ。
山田さんのいわば後期の作品群のなかでも、ほかにないようなシリアスな作品。高度成長から、時代の曲がり角、そしてバブル。そういう時代。その時代には、東京があらゆるものを吸い寄せ、地方の疲弊がすすんだ。そういうなかでの親子の話だ。この時代の変化とどう向き合えばいいのだろうか。そして、この地を20年後に大震災が襲う。
ボクも息子であり、父親である。老いた親のことも考える。だけど後半になるほど、見ている自分の視線が三国さんの視線になり、家にはいない息子のことを考える。時代はもっともっと厳しいだけに。ラストシーンに込められた思いが
なんとも言えない。
三国さんは、若い頃は怖い役が多かったから、とっつきにくかった。山本監督の作品は印象深かったけど。だけど、ボク自身が年をとると、どんどん引きつけられる。老いた役もすごかった。
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