「親活」の非ススメ
児美川先生は、すっかり売れっ子になってしまいましたねえ。だけど、どんんどん発言してほしい人です。この本もとても共感しました。自分の解決しきれていない悩みを重ねながら、同時に、いま思っていること、気になっていることをどんどん発言してくれます。いろいろな友だちの顔を思い浮かべながら、伝えたいことを伝えてくれていますし。ほんとにぜひたくさんの友人たちに読んでほしい一冊なんです。
若者の就職をめぐる問題を親としてどうかかわるかを軸に、親としてのあり方を、1つは若者の実際に現状、もう1つは親の人生のありようという視点から問題提起をしてくれているのです。そう、子離れのすすめです。
同時にね。結構、親に対して厳しい本でもあります。もしかしたら、多くの親にはすぐには受け入れがたいところもあるかもしれないとも思います。なぜなろうかと言えば、そこにはたぶん、親自身の生きづらさというものがあるのかもしれません。そもそも児美川さんは、教育研究者で、親の生きづらさの背景にある、いまの経済などの専門家では決してありませんしね。ただ、一般の子育て本にあるような、ちょっと受容・共感を重視しすぎるものではなく、あくまでリアリズムです。これはきっと大事なんでしょうね。それだけに、親の生きづらさをもっと多角的に議論するような、そういう研究なども、結構、ありかもとも思います。親学や親講座みたいなものにまかしていると困りますのもね。
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