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2013/04/12

保活と新システムのはざま

 昼食をを食べながら、待機児問題にとりくんでいるパパさんとおしゃべりをする機会があった。もちろん不服申請の抗議をやっている。先日のNHKスペシャルの討論番組にも、彼の知り合いが出たそうだけど、収録そのものは、かなり働く母親バッシングがひどかったという。
 彼の大きな問題意識は、どんどん保活がエスカレートする現状。パパとママの漂流とも言えるような、ものすごい事態になっている。考えてみれば保活で苦しむ前には、そもそも、仕事が不安定になかなか結婚できない実態があり婚活がある。そして、その前には空前の就活。その就活のため、アルバイトに追われながらも汲々とする学生生活。少しでもいい条件の大学に行くための高校時代、さらに中学時代…。いや、いまの若者をとりまく状態ってどうなってしまっているのだろう。

 だけど、そういう抗議の行動ができているのは、いわば声をあげる条件のいる層でもある。かなり安定した(こういう表現は正しくないのかもしれないが)層でもあるという。実際には、この年代はワーキングプアが広がり、不安定な雇用が広がっている(とくに女性はそうだ)。長時間労働、非正規の広がり、不規則なシフト。問題は山積みだ。昨日の毎日に、都知事の保育の規制緩和のすすめがのっていた。かたや規制改革会議では、鈴木亘が保育の市場化を主張する。駒崎さんのような変化球も出てくる。なぜ規制緩和がもてはやされるのか。その背景には、こういう深刻でかつ多様な働き方の実態がある。 どこの国もそうなのかもしれないが、もともと日本の保育制度特有の問題もあるようにも思える。大規模施設が多い感じがする。しかし、問題は、そういうパパママの実態やニーズをうけとめるような状態にあるのだろうか、などとも感じてしまう。
 だけど、だけど、問題は待機児に焦点かされる。もちろん、それはそうなんだ。そこが権利としての出発点ではあるのだけれども、ていねいに実態に即した議論をしないと、切り捨てられる人、太い要求として束ねきれないさまざまな問題も生まれてはこないのか。それでも、制度を大きく拡充することは、財政の問題を理由に理想論みたいに切り捨てられ、当面そうするかという問題になってしまう。それも、消費税増税の口実にされながらだ。
 高度成長のもとで、営々とつくられてきた労働者支配の構造、それが新自由主義改革のなかで新たな再編がすすめられている。そのもとでの保育政策を問うとき、どんな議論が必要なのだろうか。そのことと、たとえば国際社会のなかでも、子どもの権利の定着などとの関係で、どう関連づければいいのかなあ。運動ももっと根本的なことを考えなければなあ、などなど、いろいろ考えるのではあるのだけれども。

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