漂流老人ホームレス社会
この本もまた、ものすごい本だった。圧倒された。
「漂流老人ホームレス社会」とあるが、本の主題はホームレスの現場だ。そのホームレスの現場では、少なくない人が、さまざまな複雑な事情を背景に、たくさんの傷を抱えながら路上に押し出された人が、命を失っている。ホームレスの問題とは生き死にの問題であり、その命を支えられない社会保障の現実がこの国にはある。その事情や現実を、ボクらはどれだけ、理解しているというのだろうか?なぜ、少なくない彼ら彼女らは、支援を拒み、また支援の現場から失踪するのか?「みんなが平等であることを前 提とする社会は、人間を、ホームレス状態に押しやる」つまり、平等という名で、ホームレス状態に陥った人々に「努力不足」のレッテルを貼 り、その言葉に傷ついた人を、その状態に封じ込めてしまう。
本書の圧巻は、知的障害や精神疾患のある人の例。その人たちが、自身の選択として、生きることを選ぶ、そのための支援、寄り添うとりくみを語る。そこに人間の尊厳を尊重する、権利保障の本質を見る。
個々の困難を抱える人への支援がテーマではあるのだけれども、ほんとうき希望のある社会とは何なのか、なぜ、そういう困難を抱えた人、もっといえば、どんな人でも包摂できるような社会のあり方をめざさなければならないのか。いまの社会のあり方、社会保障のあり方そのものを問いかけているということも言える。いろいろ汲み尽くせないぐらいのヒントや問題提起をもらった本でもあるのだ。
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コメント
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これも本質的には、まるで「姥捨て山」と変わりないとしか言い様がございませんが、ちょうど「北朝鮮の正体」の中で、食糧等の面で家族に迷惑がかからないように、自発的に家を出た挙句に、橋の下や川辺で餓死してしまう行き倒れ老人にも通じてしまうことからすれば、現代版「楢山節考」の世界に繋がってしまうという真実に辿り着くと、もう聞いて呆れると同時に、此れ程悲しいことはございませんよね。
それこそ、これを「逆転の罠」として利用するなら、尖閣諸島にでも、沖縄県の辺野古地区にでも、老人介護施設を作ればよいのだし、北方領土の土地を買い取って、幾らでもこれと同じことでもすれば、中国や韓国からすれば、挑発代わりに慰安婦として日本に送りつけて来る様なことをしてくれば、これを逆手にとって、幾らでも介護ヘルパーとしての貴重な人材として受け容れ、日本全国の老人介護施設で活躍して頂く機会を与えてあげるようにすれば良いのだし、そうすれば、今度は日本人もまた、中国や韓国をはじめロシアやアメリカにおいても、幾らでも、こうした介護福祉分野で、活躍する機会が得られることに繋がるのなら、高齢者の皆様からすれば、貧富の格差なんか関係なく、介護サービスを特に受ける必要のない高齢者にしてみれば、幾らでも喜んで介護保険料を払ってあげるだけで、介護サービスを受ける際には、幾らでも無料で必要なサービスが受けられるようにしてあげれば、高齢者の皆様にとりましても、こうした介護福祉等の分野で雇用拡大によって、多くの若い世代の皆様にとっても、共に幸せに暮らせる社会に変えて行くことにつながることで、これが結果的に日本の国益になるばかりでなく、中国や韓国の国益にもなるし、ロシアの国益にもなるし、アメリカの国益にも叶うことが出来れば、誰も損することがなく、誰もが得することが出来て、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来る様になって、平和と安定に繋がり、これが結果的に、対米従属からそっと静かに離れながらも、世界の中で、ただひっそりと自立して存続することによって、日本が、心豊かで成熟した素敵な大人の国となって行くことが出来れば、行き着く先は、全人類から、極めて尊い平和孤児として高く評価されることにも繋がる運命に変えて行くことが出来れば、韓国がこれと同じことをすれば、北朝鮮に限らず、ベトナムやモンゴルにとっても良いお手本として示してあげることも出来る分けだし、日本としては、喜んで中国に対して反面教師になってあげれば良いだけのことだし、これが結果的に、アメリカをはじめ、ドイツやフランスを中心とするEUをはじめイギリスや、イスラエルを韓国の立場に置き換えれば、パレスチナ自治政府を北朝鮮の立場に置き換えれば、サウジアラビアをはじめとする中東諸国をはじめ、ブラジルやアルゼンチン等の南米諸国等、世界的にも良いお手本として示してあげることによって、韓国や北朝鮮もまた、南北統一が実現された際には、グローバルコリアとして、全人類から高く評価されることに繋がる様にしてあげれば良いだけのことですよね。
そのためには、日本は経済力では喜んで敗北してあげることになっても構わないのだし、軍事力で誇示するようなこともせず、ただ、そっと静かに生きて行く様にすれば良いだけのことでは無いでしょうか。
投稿: asa | 2013/04/27 11:34