緊急シンポジウム 何をめざすか──安倍政権の教育政策
仕事を1つ仕上げて、よるは表題のシンポに。日民協と教科書ネットの主催。
まず「安倍政権の教育政策は何がどのように危ないのか」と題して俵義文さん。安倍内閣は右翼政権という性格づけから、教科書の問題を中心に、教育政策を分析。続いて、「安倍政権のいじめ防止対策の問題点」と題して、村山 裕弁護士。教育再生実行会議が出してきているいじめ法案骨子を軸に、その問題点、とくにいじめという問題への無理解について話された。今日、聞きたかったのは「教育制度『改革』 の問題点─教育委員会と教員に対する攻撃」という世取山洋介さんの話。強引に主題を変えていた(笑い)。いかにも世取山さんらしいけど、あらためて安倍さんのめざすものが新自由主義「改革」だという問題を軸に話をされる。めざすのは教育の複線化とダウンサイジング。なぜ教育再生が学制の問題、さらには大学教育に注目するのかということもよくわかるし、そこから教育委員会の問題の政治的な意味や限界もわかるのだけど。
話はシャープ。新自由主義の再起動の段階のなかでの安倍政権の性格という点でも、そして、かれらのめざす競争と階層化というのもわかるんだけど。問題は、国民的な問題関心との間にある溝をどう埋めていくのかだなあ。新自由主義改革はいったん激しい矛盾を前に停滞したけど、ふたたびの再起動にその矛盾はまだ顕在化したわけではない。一方で、そんなにうまく絵が描けているわけではないと思うけど。だけどなかなか、国民との関係で、議論をふかめていく状況にもない。その言葉をみつけてほしいなあ。
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