写真展 「舫 ファインダー越しの3.11」
新宿・コニカに安田菜津紀さん、佐藤慧さん、渋谷敦志さんの表題の写真展を見てきた。アジアやアフリカを中心テーマに写真をとっている三人が、この2年間撮り続けてきた、被災地・岩手の写真だ。
被災地は、まだ悲しみのなかにある。いまだ喪ったことを納得ができずにいる。だからこそ、被災者にどこまでも、寄りそいたい。そういう思いがあふれ出ている写真だ。これはこの三人らしいし、いつまでも失わないでいてほしい。被災から復興へのなだらかな歩み、そのにある人と人とのむずびつき。そういうことを大切にしたいという思いがあふれている。そこには、遺族でもある佐藤慧さんの思いとともに歩む人としての思いがあるんだろうなあ。
だけど、2年たって、一方では、現実も多い被さる。置き去りにされていた東北は、復興のなかでふたたび引き裂かれつつあるのだろうとも思う。そんな生々しさのあるテーマを、この三人がとればどんな写真をとるのだろうか。そういうものも見てみたいと思った。
三人の写真のなかでは、今回は安田さんの写真が、陸前高田の牡蠣の連作が、生業を主題にしているだけに、地に足のついた感じでわかりやすいし、インパクトもあってよかったかな。
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