橋下主義解体新書
著者は、橋下氏らが「日本維新の会」を結成し、国政に乗りだしたことに、その「落日」を見る。と、同時に、その橋下バブルの崩壊をすすめるために、橋下主義の内容を「解剖学的に分解・解体し、その再構成によって全体像を明らかに」している一冊となっている。
憲法も無視した公務員支配、徹底した市民福祉の解体路線、虚構の大阪都構想と大阪での橋下主義の展開は異常さを見せている。根底には、「この世は万事カネ次第」「万事競争次第」「勝ったものが正しい、負けたものは従え」という貧相な「略奪型競争」観がある。そして、それが復古的国家主義という相対立する政策と一体にすすんでいることも特徴だ。ここにも「落日」――崩壊に至る矛盾があると著者は指摘している。
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