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2013/03/20

原発事故関連死(25)「母の死で金取り」 思わぬ非難、家族苦悩

 今日の福島民放から。

原発事故関連死(25)「母の死で金取り」 思わぬ非難、家族苦悩(福島民報)

 川俣町山木屋の渡辺はま子さん=享年(57)=の自殺について、福島第一原発の事故を起こした東京電力の責任を追及する夫幹夫さん(62)の闘いの場は法廷に移ることになった。
 平成24年春、提訴に向けた準備が本格化した。原告は幹夫さんと長男、次男、長女の4人。はま子さんは原発事故による避難生活で精神をむしばまれ自殺し、原因は東京電力にある-というのが幹夫さんらの主張だ。
 幹夫さんは妻が避難中に衰弱していった様子をできる限り思い出し、克明に書面に記した。はま子さんの苦悩が身に染みて、苦しかった。
 「東電に命の尊さ、重さを理解させなければ」という思いはさらに強くなった。しかし思わぬ周囲の反応が家族を揺るがした。
 「裁判をやらなければよかった」。提訴する準備を進めていたころ、長男が打ち明けた。職場の同僚から「母の死をいいことに、金取りにかかっている」とやゆされた。次男も職場で同じような非難を浴びていた。初めて聞く、息子たちの悩みだった。
 「逃げたら駄目だ。立ち向かわないと」。2人を納得させたが、長男はしばらくして退職してしまった。
 「裁判を続ければ、家族がさらに傷つくのでは」。幹夫さんが悩んでいたころ、避難中に自殺した浪江町の男性の遺族が東電を訴える話を聞いた。
 はま子さんと同じようなケースだった。「一体、何人が俺らと同じようなつらさを我慢しているのか」。引いてはならないと自分に言い聞かせた。
 妻の自殺から約10カ月後の昨年5月18日、幹夫さんは約9000万円の損害賠償を東京電力に求める訴訟を福島地裁に起こした。避難中の自殺の責任を東京電力に問う訴訟は初めてのケースだった。
 口頭弁論はこれまで3回開かれたが、東京電力は具体的な主張を展開せず、裁判はあまり進んでいない。
 家族の代理人を務める広田次男弁護士は「東電は争う点や認める点を早期に明らかにすべきだ。訴訟が長引き、遺族の救済が遅れてしまう」と東京電力の姿勢を非難する。
 幹夫さんは今月9日、山木屋の自宅に一時帰宅し、はま子さんの遺影に訴訟の経過を報告した。
 「裁判しないと救済されないなんておかしいよな。何年かけても頑張るからな」

 ただ、苦悩と哀しみを認めてほしいということなのに。その責任を自覚してほしいということなのに。遺族をここまで苦しめるのか。
 そして、同時に、同じように、原爆訴訟でも、さまざまな被害の補償の裁判でも、こうして命の大切さを明らかにし、責任を明らかにして、社会を前にすすめてきたのだとも痛感させられる。貴重なたたかい。

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