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2013/03/09

東日本大震災後の人々の意識の変化をよむ 「今後の生活に関するアンケート」の結果概要

 2月の半ば過ぎに、第一生命経済研究所が、『ライフデザイン白書 臨時調査』よるということで、表題のような調査結果を発表している。すごく気になっていた。その調査結果のポイントは以下のとおり。

【地域】近所づきあいの変化(P.2)
● 2010 年から 12 年にかけて、近所づきあいは増えてはいない。
【地域】近所にいる人(P.4)
● 「世間話をする人」「相談できる人・頼れる人」をはじめ自分と接点のある近所の人は減少。
【地域】日頃の不安(P.5)
● 「地震」をはじめ各種の災害・犯罪に対する不安が減少。
【地域】地域の安心・安全のために必要なこと(P.6)
● 地域の安心・安全のために必要なこととして、「日頃からの近所づきあい」をあげる割合は減
少。「防犯・防災意識を高めるための啓発活動」をあげる割合は増加。
【家族】今後つきあいを深めたい人(P.7)
● 今後つきあいを深めたい人として、「家族」をあげる人の割合が 71.4%で過去最高。2010 年
から12年にかけて、「地域や近所の人」「職場や仕事関係の人」「家族以外の親族」をあげる
割合は微増。
【家族】夫婦関係(P.9)
● 夫婦関係は密接になっている。中でも配偶者と余暇や休日を一緒に楽しむ夫婦が増加し、
過去最高の割合に。男性は配偶者を経済的に頼りにせず、女性は配偶者を経済的により頼
りにするように変化。
【家族】親子関係(P.11)
● 子どもと会話、相談、余暇をする父親・母親が増加。
【家族】家庭の役割意識(P.12)
●2010 年から 12 年にかけて、<父親>が復権。男女とも「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき
である」「夫は、家庭よりもまずは仕事を優先させるべきだ」という意見を支持する割合が上昇。
【充実感・人生設計】充実感(P.14)
● 「趣味活動やスポーツをしているとき」をはじめ、さまざまな場面において充実感を感じる人
が増加。
【充実感・人生設計】人生設計(P.16)
● 2010 年から 12 年にかけて、人生設計をする人・考える人が大幅増加。

 少なくとも、この調査を見る限り、地域のむすびつきを重視するというような変化があるわけではない。むしろ、『家族」のつながりを重視する傾向、とくに「夫婦」のつながりが大きくなっている。そのなかで、過程の中での役割分担を求める意見が強まっている。これはどういうことなのだろうか。
 生活実感というか、いろいろな人と話をしていても、そのような傾向は出ているとは思う。これをどう考えるのか。

 実際に、家族で、さまざまな家族にもちこまれる困難を支えるということが難しくなっているのは、たとえば介護や教育(子育て)の問題を見てもよくわかる。それでも、それだからこそ、家族を大切にという思いが強まるのだろうなあ。なかなか社会化がすすまず、変わらない政治へのいら立ちもそこからは読みとれるだろうか。
 同時に、自分と自分につながる人をいまだからこそ大事にしたいということもあるのだろうか?

 自己責任イデオロギーや、家族イデオロギーは根深い。テレビを見ても、ドラマは家族ばやりだ。だけど、同時に、こういう調査をみながら、そういう意識状況のなかで、そうした思いを大事にしながら、どのような社会や政治であるべきかと言う議論も大事なのだろうななどと、いろいろ考えたりするところでもある。

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