人とうまくつきあえない ~いじめや虐待と自閉症スペクトラム~
今日のETV特集は、めずらしいテーマ。自閉症スペクトラム(ASD)の最前線。
いじめや不登校、親からの虐待など、子どもたちの「心」に深刻な傷を負わせてしまう人間関係の問題。こうした解決が難しいと思われてきた問題の背後に、発達障害の一つ「ASD(自閉症スペクトラム障害)」が大きく影響していることが最新の研究から明らかとなってきました。ASD(自閉症スペクトラム障害)は人の気持ちを察したり、自分の気持ちを上手く言葉で表現するのが苦手な障害です。自閉症や広汎性発達障害・アスペルガー症候群など「社会性やコミュニケーション」の障害の総称です。ASDが見過ごされてしまうと、意図せずに人間関係でトラブルを重ねてしまい、いじめや親から子への虐待へと発展してしまうことがあります。そうした状況が長く続くことで、うつ病や自傷行為など深刻な「心の病」を発症してしまうことも分かってきました。
番組では、ASDが原因となり、心に深い傷を負ってしまった子どもたちが集まる診療所を舞台に、なぜいじめや虐待の対象となってしまうのか、心の傷はどうすれば癒えるのかを探ります。また、ASDを一歳半健診で早期に発見し支援する画期的な取り組みや、子どもたちの脳の研究など、ASDと向き合う最前線に密着します。
断片的に知っているようなこの自閉症スペクトラムという障害について、この障害がそもそも、どういうもので、とくにどのように二次障害などをつくってしまっているのか、かなりわかりやすい説明をした番組で、勉強になった。障害からくる人間関係の困難が、心の傷、フラッシュバックをつくっていき、それが新たな障害をつくっていく現状がよくわかる。あいち小児保健医療総合センター心療科部長をながくつとめた浜松の杉山先生の実践をもとにした番組。
障害をめぐる研究はほんとうに大きな前進がある。ぜんぜんついていけていないけど。この自閉症スペクトラムの議論もいまどこまできているのかボクは全然理解していないのだけど、この番組だけでも、かなり知らないことだかけで驚きの連続だった。
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