桐島、部活やめるってよ
朝井リョウの小説を映画化したもの。原作では、登場人物名を各章のタイトルにしたオムニバス形式だったものを、曜日を章立てて、視点を変えて1つのエピソードを何度も描き、時間軸を再構築して構成するスタイルに。
スクールカーストと言えるような人間関係、その水位の浅さのなかで関係のありようと葛藤を、登場しない桐島(バレー部キャプテン)が、部活をやめたことから起きる波紋を通して描き出す。
「何者」がそうであるように、こうした人間関係の葛藤の背景にあるような社会そのものは描かれない。ただ、その人物から見える世界のなかで描く。それがまた閉塞を感じさせる。その組み替えへの歩み出しは、また、厳しさも感じる。
映画もなかなかのでき。原作とどちらがおもしろいか?
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