園田前監督「余計なこと言ったな」、選手どう喝
告発文を発表した選手の公表をしろみたいなことを言う政治家がいる(すぐに撤回したようだけど)。暴力やどう喝は、圧倒的な力関係の差が背景になっている。そういうもとで、人権を守るということがわからない人たちがいるのがつらい。
園田前監督「余計なこと言ったな」、選手どう喝(読売新聞)女子選手への暴力行為で辞任した園田隆二・全日本女子前監督(39)が、全日本柔道連盟(全柔連)の調査に暴行を認めた後の昨年10月下旬、海外遠征先で、最初に被害を訴えた選手を「余計なことを言いふらしているらしいな」などと、どう喝していたことが5日、明らかになった。
15人連名による集団告発にはこうした背景があった。
全柔連などによると、昨年9月下旬、1選手が実名で園田前監督の暴力行為を通報し、10月上旬に連盟幹部が事情を聞いた。前監督は大筋で通報内容を認めたが、10月下旬にブラジルで行われた国際大会に遠征した際、この選手を口頭で厳しく責め立てたという。
以前から園田前監督ら強化体制に不満を持っていた選手たちは、この話を伝え聞き、謝罪もせずに高圧的な態度を取る前監督への怒りを増幅させたという。全柔連は11月10日までに前監督に始末書を出させて沈静化を図ったが収まらず、選手たちは翌11日付で告発文書を作り、日本オリンピック委員会(JOC)に提出した。
選手側の代理人弁護士は、「現在、JOCなどが調査中なので詳細は控えるが、一連の流れについてもしっかり調べてもらえると思っている」としている。
結局、本質から問われるようにならないと、こうなるのだ。根本的な解決をのぞみたい。
そのためにも、やはり、この告発文は、ちゃんと多くの人に読まれるべきだし、この声を尊重されることを望みたい。
力関係の差、威圧。なかなか自覚化されないことも多い。そういう意味では、つねに反省が求められるものだとも思う。反省、反省。
だけど、これだけ、社会のありようが多様化している時代。同時に、その人権をふみにじるありようもまた、複雑なわけで、いろんなことの矛盾が、狭間に流れ込む。これもまた難しいのだなあ。
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