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2013/02/25

(限界にっぽん)第2部・雇用と成長:10 ベネッセ訴訟

 ここのところ、朝日がこの追い出し部屋を追いかけている。この「限界にっぽん」のコーナーも含め、今年に入って何度もとりあげている。

(限界にっぽん)第2部・雇用と成長:10 ベネッセ訴訟


 「我慢できず自ら辞めるようにしむける。こんなやり方が許されるのか」。大手企業で「追い出し部屋」などと呼ばれている社内失業者を集めた部署について、働き手の怒りや不安が広がっている。今回、その部署を「違法」と断じた判決があることが新たにわかった。パナソニックグループなどこれまで明らかになった企業の事例との類似点も多い。
●追い出し部屋、違法の判決
 「違法な制度であったと言わざるをえない」
 「追い出し部屋」を違法と判断したのは、昨年8月、東京地裁立川支部の判決(中山典子裁判官)だ。通信教育大手のベネッセコーポレーション(本社・岡山市)がつくった「人財部付」という部署の女性社員が訴えていた。
 判決による「人財部付」の実態は――。
 2009年春、人事を担当する人財部のなかに新設された。
 「あなたたちには問題があります。受け入れ先を獲得する活動をしなさい」
 配属になった初日、上司からこう告げられた。電話に出ないように指示され、名刺も持たされなかった。自分を受け入れてくれる部署を探す「社内就職活動」のかたわら、単純作業も命じられた。配属後に下がった人事評価は、受け入れ先が見つからなければ、さらに下げるとも伝えられた。
 ベネッセ側によると、配属された17人のうち5人が退職した。
 「人財部付」は10年に別の名称に変わったが、やることは同じだった。社内の図書館の段ボール箱の片付けや、備蓄用の水のペットボトルの運搬――といった単純な作業をさせられた。
 女性は裁判所に「人財部付の存在自体が違法」と訴え、異動命令の無効などを求めた。「(会社が主張する)『再教育』とは名ばかりで、単純作業をやらせて、退職以外に道はないと思い込ませる場として機能している」と主張した。「社内就職活動」も、現実には配属先がないことを感じさせて退職に追い込もうとするものだと指摘した。
 ベネッセ側は「『人財部付』は従業員の配属先を決めるまでの一時的な配属先。退職を勧めるための場ではない」と反論した。
 判決は、この女性らが受けた処遇など4項目で問題となる行為があったことを事実として認め、それらを総合的に考慮すると「(人財部付が)実質的な退職勧奨の場となっていた疑いが強く、違法な制度だ」と判断した。この部署への異動も「人事権の裁量の範囲を逸脱したもの」として、「無効」を言い渡した。
 その後、女性とベネッセ側は東京高裁で和解した。その内容は明らかにされていない。…

 十回を超える面接の強要なども含め、解雇へのやり方がひどくなっている。この「追い出し部屋」もその一つ。これが大企業で広範にひろがっている。こういうことを告発することは大事だ。だけど、同時に、記事はちょっと腰が引けて両論併記になっている。労働法の西谷先生の「判決は、『人財部付』という部署自体を『社員に対する嫌がらせ』とし、限度をこえた退職勧奨の場だと認定した。『追い出し部屋』の問題を考えるうえで、重要な判断だ」とのコメントを紹介しながらも、企業弁護士の「余剰人員を何とか活用しようとしている企業にとって、その努力を『違法』とされたのは厳しい。ほかの事例も違法とは限らない」とのコメントまでのせている。
 だけど、部屋は退職をさせることを前提につくられているから言い訳のしようがない。そこで大事なのは、記事でも紹介している最高裁の判決なのだ。教員の退職をめぐる1980年の最高裁判決で、10回をこえる面談で教員に退職をせまった学校側の対応が、違法な「退職強要」にあたるとされたものだ。ただ記事では、調べた5社には、そこまでの事例がないとしているが、実態としてどのような圧力になっているのかだ。
 非正規の拡大、安易なリストラ、そして長時間労働のひろがりと賃下げ。雇用の悪化は一体としてすすんでいて、労働者の生活を極端に引き下げている。

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コメント

この追い出し部屋というのも、戦前の日本による慰安所にでも置き換えれば、結局のところは、生活に困っている多くの女性を助けるふりをして、戦場で使い物にならない間抜け兵士と好き勝手に弄ばせておきながら、これを「お国のため、天皇陛下のため」等と言い逃れしようとしているのと、本質的に変わりないものでしか無いと思うと、聞いて呆れるどころか、世界的に見れば、物凄い笑い話にしかならないと思うと、日本人として此れ程恥ずかしいことは無いと同時に、余りにも此れ程悲しいことはございませんよね。
韓国からすれば、それこそ、従軍慰安婦問題なら、幾らでも騙されたふりをして日本を揺さぶってこられても、日本としては反論の余地なんかどこにも無いし、それこそ幾らでも仮に冤罪だったとしても、幾らでも罪を被って、誠意を持って謝罪し、然るべき賠償もしなければならないのは当然のことですが、こんな馬鹿なことをしている企業に関しては、使い物にならない間抜け社員と共に、幾らでも日本から放り出してしまうことで、全人類から幾らでも袋叩きにされて悲惨な目に遭うことになっても自明のことでしか無いというのも真実として見れば、まともな日本国民からすれば、安倍総理なんか、オバマ大統領からすれば、幾らでも馬鹿にされても当然だし、中国や韓国にも幾らでも馬鹿にされても当然だし、逆に騙されたふりをすれば、どうぞ幾らでも安倍総理を馬鹿にして下さい、というメッセージを発信してあげたいところだし、それで、安倍総理をはじめとする自民党をはじめ、アメリカの言いなりと言っておきながら、ただ自分達の権力欲のことしか考えない連中に対しては、幾らでも騙されたふりをして、馬鹿にしてやり、堕落させるしかないのは言うまでもありませんが、その跳ね返りに過ぎない、自分達のことしか考えない維新の会をはじめとする右翼勢力についても同じ穴の貉に過ぎないと言うのもまた真実に近いと見れば、右翼連中に対しては、幾らでも騙されたふりをして、そっと静かに無視するしか無いし、これこそが全人類の大敵に過ぎないというのもまた真実として見れば、生きて行けなくなっても当然だし、それこそ、騙されたふりをして幾らでも他国に売り飛ばしてあげるなどして、日本から放り出して、全人類から袋叩きにされ、勝手に死んでいくのを、そっと静かに見捨ててあげる様にするしかございませんよね。
左翼連中につきましては、責めて建設的野党に過ぎない共産党を支持されるだけのことなら、邪魔になるわけでは無いし、そっと静かに横に置いてあげれば良いだけのことですが、問題は右翼にも左翼にも偏らよらないのは良いとしても、ただ何をして良いのか分からず、右往左往してしまう人たちにつきましては、本質的に見れば、これこそが、私たち日本人の持つ構造的欠陥というものにより、構造的アノミー現象と言われる空洞化により取り残されてしまった最大の被害者であるとすれば、右寄りになれば、中国における反日活動家と同じ様なことだけは絶対にならない様に留意しなければならないのは当然ですが、くれぐれも邪魔するようなことだけは絶対にせず、こうした真実による衝撃からくる痛みや悲しみを共に分かち合うことで、これを乗り越えて、誰もが損することもなく、誰もが得することだけをすることで、日本経済を共に支え合い、助け合い、分かち合うことで、地球市民社会というものにインテグレートされた社会福祉国家へと生まれ変わることで、これが日本の国益になると同時に、アメリカや中国、ロシアをはじめ世界中の全ての国々にとっての国益にも叶うことが出来る心豊かで尊い外交をして行くことで、全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして行くことが出来る様になれば、日本はもう、幾らでも新自由主義的なグローバル競争とは背を向け、喜んで幾らでも敗北して行くことで、経済力や軍事力なんかで誇示する様な愚かなことはせず、ただひっそりと存続していくだけの二流国に喜んで転落していくことになっても構わないのだし、原発なんか見捨てて、核武装もせず、他国に対しては、幾らでも騙されたふりをすることで、核武装なんかしたければ、どうぞご勝手に、ということで突き放してしまうことで、変な戦争に巻き込まれることも無く、そっと静かにいないふりでもして行けば良いのだし、地球市民社会の中にひっそりと埋没させてしまう様にすることで、「さらば暴政」に繋がり、「さらば原発」、「さらば亡国ニッポン」にも繋がり、対米従属からそっと静かに離れて行きながらも、これを乗り越えて、ただひっそりと自立して行くことが出来る様になれば、此れ程喜ばしいことは無いどころか、此れ程素晴らしいことも無いし、此れ程誇らしいことも無いし、何も言うことはございませんよね。

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