アカデミズムについて雑感
最近、教職系の私立大学で(国立もそうなの?)、現職出身の教員の比重が高まっているという話をよくきく。相方がやむにやまれぬ事情で、おつきあいしている私大でもそういうのが多い。現場の教員が、大学院で修士や博士をとって、一定の時期に大学に転出するケースだ。もちろん、現場での高い問題意識による彼ら彼女らの研究は、教育学の前進にとっても、とても、意味のあることだろうと思う。だけど、現実の少なくない大学は、就職のためのスキルを培うために、現職出身の教員を重用するようだ。アカデミズムってどうなるのだろうかって、ちょっと考え込んでしまう。
こういう現象は、なにも教職系だけではない。最初にそんなことが話題になったのは、メディア学の世界あたりかもしれない。新聞記者出身の教員が急増し、アカデミズム出身の教育が激減した。メディアをめざす、その世界に関心のある学生を集めるためなのだろう。それは同じように経済や法学でふえていったような感じだ。
だけど、教育の世界でも、汎用性のある学問としての教育学をみにつけることが、さまざま複雑な現場の問題に対応する基礎になる。そのような学問をみがくには、アカデミズム出身の研究者がいてこそという面もあるのだと思うから。しかし、現職出身が増えることで、ただでさえ、少ない職がアカデミズム出身者にとって減ることになる。そういうなかで、ストレートマスターからドクターにすすむ研究者の激減するという悪循環をつくりかねない。そういう危うさも同時にあることは自覚しなければならない。そういうこともしっかり今後の大学や教員養成の問題として議論すべき時期に来ているような気がした。
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