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2013/02/08

学校別学力、首長の声調査 公開解禁を検討へ 文科省

 今年は悉皆でおこなわれる予算が組まれている。どんどんどんどん事態は進行していく。

学校別学力、首長の声調査 公開解禁を検討へ 文科省(朝日新聞)

 全国学力調査の学校別成績を自治体に公開させない取り決めについて、文部科学省は近く、撤廃を含めて検討を始める。「学校の序列化や過度な競争につながる」として公開を禁じてきたが、解禁を求める自治体に下村博文文科相が「改めて検討する」と返答。同省は、全国の首長らの意識調査に初めて乗り出す。
 文科省が定めた全国学力調査の実施要領では、都道府県が市町村別の成績を開示したり、市町村が学校別の成績を出したりすることを禁じている。
 ただ、2008年には橋下徹・大阪府知事(現・大阪市長)主導で、府内の市町村別成績の一部が公開され、秋田県でも寺田典城知事(当時)が市町村別の平均正答率を公表。鳥取県教委が情報公開請求に基づき、09年9月から学校別成績を開示するなど、実施要領は徹底されていない。

●文科相、一定の理解
 昨年10月、大阪府泉佐野市の千代松大耕市長が、13年度実施分について、学校別の成績を公表する意向を表明。文科省は実施要領に違反するとして、同市の学力調査参加を認めないことも視野に再考を求めた。
 だが、下村文科相は2月1日付で千代松市長に書簡を送り、「結果の公表の取り扱いについては、様々な御意見もある」と一定の理解を示し、14年度以降の調査では「改めてその取り扱いを検討したい」とした。下村氏は野党時代の09年11月、衆院予算委員会で「日教組が市町村別、学校別の公表をやめさせようと教委に圧力をかけている」と主張したことがある。
 千代松市長は7日、同省初等中等教育局長と面会。局長も14年度以降について検討すると話したという。
 文科省は近く、公開制限への賛否や改善すべき点などを市町村長らに尋ねるアンケートに着手する。結果は有識者による検討会議で分析し、学校別の公表を自治体の判断に任せる選択肢も含めて検討するという。…

1358318815_2 いったい、学力テストで何がおこっているのか。
 足立区では、区独自テストの学校別平均点の公開のもとで、障害児の答案を採点から外したり、誤答の児童に試験監督が合図したりした不正が07年に発覚したのを記憶されていると思う。現在でも、全国トップの秋田県をはじめ、テストをめざしたドリル授業が広範にひろがっている。これが、どんなに教育にゆがみをもたらしているのかは想像に難くないはずなのに。なぜ、それをあえて推進するようなことをするのだろうか?
 しかも競争の様相は大きく変わっている。それを以前のような尺度で、大丈夫だといわれても、それは…。

 何のための教育なのか、学校なのか。子どもたちのどのような成長をボクらは支えることが必要なのか。いま議論しないと、取り返しのつかないところにある。

 議論のための貴重な一冊がこれ。今月のクレスコは必読です。

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