平成史
どうかなと思いながら読んだけど、拾いものといっていいおもしろさだった。小熊さんのおもしろいほうの本だな。この人の歴史っておもしろいものを書く。
ことしでもう25年の平成。元年は89年。これがどんな時代か。それを、ポスト工業化社会としてとらえ、政治、地方‐中央関係、社会保障、教育、情報化、国際環境とナショナリズムという角度から気鋭の研究者たちが分析する。社会が大きく変容し、新自由主義が跋扈し、格差と貧困が拡大する。その前史を戦後、昭和の時代からときおこしながらの分析は小気味が良い。この時代になぜ政治が流動化したか、菅原さんの「政治」などはとてもおもしろい。こういう射程での分析って結構大事だと思う。現代社会の現実の変容をとらえていくうえで、学ぶことが多かった。
ボクのまわりでは、どうも小熊さんの評価は高くはないのだけれども、彼って、ものすごくおもしろい本を書くんだよなあ。とっても。とりあえず、全体の感想。そのうちここの論文は使いたいとも思う。
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