国防費減で米空軍の訓練縮小
アメリカの「財政の壁」は終わったわけではない。深刻なアメリカの財政赤字の大きな背景には、巨大に支出し続けてきた軍事費があるのは言うまでもないこと。だから…。
国防費減で米空軍の訓練縮小(沖縄タイムス)ドンリー米空軍長官は14日、3月に予定されている国防費の強制削減に伴う基本対応方針を国防副長官に提出した。2013会計年度予算から約18%が削減される可能性を念頭に、当面の対応として、戦闘地域以外での飛行訓練の縮小など約18項目を列挙している。
ドンリー長官は「今から経費節減に取り組む必要がある」と指摘し、(1)航空機の修理費用などを約2割削減(2)アフガニスタン地域以外で飛行訓練の縮小(3)国際演習を含む各訓練の縮小-などを列挙した。
強制削減の発動が確定した場合は、飛行時間を最大18%削減し、7月から9月まで飛行訓練の大幅削減などを抜本的措置を講じなければならず、「即応体制の著しい低下を招く」と警鐘を鳴らしている。
強制削減の実行は現時点では確定していないが、回避される可能性は低いとの見方が大半を占めている。
国防総省高官は本紙に対し、「(実行が確定すれば)部隊の抜本的な再編に着手する必要も出てくるだろう」と述べる一方で、「米本土での訓練が制限される半面、F22の嘉手納への一時配備が長期化する可能性なども出てくるのではないか」との見解を示した。
書簡はウェルシュ参謀総長との連名で、「当面の対応策」と位置づけており、強制削減の実行が確定すれば、具体案を公表するとしている。
平安名さんの記事。アメリカで軍事費の削減がすすめられれば、アジア・太平洋戦略との関係で、日本の米軍基地の強化がめざされる。オスプレイもそうだが、F22に事実上の配備のような流れもつくられかねない。ここに「思いやり予算」がつぎ込まれる。
と、同時に、日本による軍事的肩代わり。自衛隊の増強がめざされる本当の背景はこの圧力か?!
ここでも、いま、「日米同盟」のあり方が問われている。アメリカの戦略のもとでの、安保強化でいいのか。安保がいま問われているのだ。
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