母たちの過去
おとといは叔父の通夜、昨日は葬儀。叔父は桜井でずっと農業をやっていた。古くからの農家だった。母はその桜井で生まれ、育った。子どものころに、よく遊びに行った場所。叔父にはボクの結婚のときにお世話になった。
通夜や葬儀の日は、やはり昔話が多くなる。母の昔話をずっと聞く。封建的な家での暮らし。そして、看護士になり、結婚し、その結婚はかなり問題ある結婚で。その問題は、父とその家族に由来する。父は形式上は、祖父母の子どもとなっているが、父の母は別に存在する。そして、父の父は、たぶん祖父であるのだろうけれども、実はよくわからない。そういう時代だ。その祖父は、どこで生まれたかボクは知らない。ある人に世話になりそのもとで、飛田でそういう生業を営んでいた。その祖父には、そとにもう一人女性がいて子どもがいて。それで父は愛されなかったのだろう。父と母の夫婦と祖父母はだから仲が悪く、いろいろな葛藤や対立があったのだろう。そういうさまざまな問題を、母は自分が働くことを通して乗り切ってきたのだとも思う。
そんな家族の歴史と、日本の戦後社会の歩みが重なって、いろいろいろいろ考えたときだった。そんな歴史も、いつか分かる範囲で文章に残しておきたい気がするけどね。
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