生活保護の「今」を学ぶ-子どもの貧困と生活保護制度
印刷工場での作業を終え、よるは「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークの「子どもの貧困」を考える連続セミナーに参加。今日のテーマは生活保護。講師は、池谷秀登さん。彼が板橋でケースワーカーをしていたころに何度かお話を聞いたことがある。厚生労働省が2005年ごろに、自立を経済自立、生活自立、社会自立に定義し、その支援を自立支援プログラムという形で打ち出したのをうけ、生活保護利用者のそういう自立のために、さまざまな実践をされていた方だ。板橋と釧路のそのとりくみは、何度か聞いたことがある。そういう生活保護が、豊かな展開の歩みをすすみはじめる可能性をみせていたものが、いま根底から崩されようとしているだけに、今日の話も熱のこもったものだった。資料がいっぱいで話もわかりやすく、生活保護数だけでなく、貧困にどう向き合うのかなど、いろんなことを再確認できて勉強になった。ほんとうに、今の生活保護の動きは、基準引き下げ先にありきに政治的なもので、まさに憲法25条そのものを敵視したものになっている。
続いて、湯澤さんが、生活保護や貧困の統計にある世帯というものの定義の問題について話された。いまの統計からは見えないことが多い。以前、相方がとりくんで作業でも、結局、障害ある子どもがいる世帯の状況は数字ではでてこない。そういうからくりがあるのだ。研究機関や研究者のじみちな調査が、この分野では決定的に重要になるということか。
生活保護問題対策全国会議のたたかいの動向、そして、当事者の子どもたちの発言の紹介なども勉強になるものだった。
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