体罰問題の本質にせまる議論をしてほしい
入試問題に傾斜してしまって、自殺事件の背景にある体罰の問題について、なかなか議論が深まっているようには思えない。
いろいろ調べてみると、おもしろデータなどもある。たとえば体罰の体験者には、競技によって差があるということ。体罰が多いのは、バレーボールやハンドボール、野球など。これに対して、陸上や水泳、サッカーなどは少ない。集団競技と個人競技との差もあるだろうけれども、直感的に感じるのは、指導理論、コーチ理論が確立しているかどうか。そういう文化がどこまであるのかどうか。
それはそうだけど、だけど、ことは単純ではない。それでも、サッカーのようにプレイヤーズファーストの理念がうたわれているところでも、体罰は存在する。日本の軍隊でうまれたものが、学校教育を通じて、戦後の学校体育と少年スポーツにもちこまれていく。
と同時に、この間の勝利至上主義が微妙にからむ。ヨーロッパのように、ジュニアやユースの時代に過度な競争を排し、育てるという文化がない。
今日の、朝日のオピニオン欄に、ジャーナリストの方だと思うけれども、コーチの親や子どもに対する絶対的関係という問題の指摘もまた、特別の問題だ。とくに有力な高校部活の場合は、大学の推薦なども含め、コーチがその子の進路を左右する圧倒的な権限をもつことになる。絶対服従の世界になってしまう。場合によっては、ここに金銭もからむことになる。
いったい、事件の背景に何があったのか?まだまだ明らかになっていないことが多い。
真相が解明され、そして、問題の本質が議論されるのを願うのだけど。
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