ギャルママ、つながる。
先週のNNNドキュメントの再放送をBSで見た。ちょっと驚いた。
つけまつ毛、茶髪、ヒールに身を包み子育ても頑張る‘ギャルママ’。10代~20代前半で出産をした若い母親たちだ。晩産化で周囲から孤立してきたギャルママ達がつながり、同じようなママを救いたいと動き出した。社団法人「スタンド・フォー・マザーズ」には約1万人が参加。理事の一人、日菜あこさんは20歳で一人目を出産。孤独で毎日泣いていた時、ネットで同世代のママと繋がり、初めて笑顔になれた。虐待や育児放棄は紙一重…仲間とつながることで助けられる命があるという。育児情報の共有やメンタルケア、そして被災地支援では大量の‘つけまつ毛’を持参して現地の母親にメイクを施した。「ママが笑えば家族が笑顔になるから」。困っている仲間のために奔走する現代の若い母親像を見つめる。
よく町で、派手に着飾ったかっこうをしているママさんたちを見ると、どうしてそこまでおしゃれするのかなあなどと、ちょっとひいてしまいような感じになることがある。彼女たちは、どう考えているのか。そこまで、こだわるのがなぜかと。だけど、若年での妊娠・出産への社会的な目は厳しく、偏見に満ちている。そして、彼女たちの多くは孤立している。そこで、自分らしくありたいと行動する彼女たち。ちょっと驚いた。
その繋がり方が半端じゃなく。そこそこの繋がり方じゃない。もちろん、専業主婦志向が強かったり、彼女たちをとりまく社会的環境を反映したような意識のありようは、検討すべきことも多いのだろうと思う。だけど、繋がり、仲間を思い、行動するその力は、ちょっと想像を超える。そこに生まれているものは何なのか。
この団体のバックは、日本財団。子宮頸がんの運動をベースにつくられたような感じでもある。保守的な、子育て運動などの団体がかかわっているような感じでもあるのだけれども、だけど、単純に、そんな規定をしてもしかたがないのだろうなあ。
変わりつつある若者の実像の一端を見せつけられた感じがして、とてもいろいろ考えさせられた。
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