レ・ミゼラブル
相方と観に行った映画はもちろんこれ。堪能しました。ミュージカルの舞台を踏襲して、全編歌による物語の展開。フランス革命後の、7月革命から6月暴動という革命の時代のパリを見事に描く。しかも、さすがにイギリス映画である。パリを舞台に最初から最後まで英語というのは、最初だけちょっと気にはなるが。その分、イギリス映画だけあって見事に労働者の群像も描き出す。もちろん俳優によるミュージカルだから、歌にまったく難はないわけではない。だけど、力強い感情のこもった歌は、心をゆさぶる。ファンテーヌの「夢やぶれて」の絶望と悲しみ、エボニーヌの「オン・マイ・オウン」の切なさ、そしてなによりも民衆の歌だ。ラストの大合唱は、誰だって涙する。すごいんだから。
これ、ミュージカルでなく、ドラマにしたらどんな感じなんだろうとちょっと思ったりもするのだけど、それはそれ。愛と革命の入り乱れた時代の物語は、閉塞のなかを生きる現代への問いとしても、しっかりつくられている。いやあ、2時間半強の時間、十分に堪能することのできる至福の時間でもありました。おもしろかったあ!
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