桜宮高校体罰問題と橋下市長
橋下さんはとまらない。
桜宮高校 体罰問題 橋下市長「教員入れ替えないと予算なし」(MBSニュース)クラブの顧問が体罰を繰り返し生徒が自殺した大阪市立桜宮高校について、橋下市長は校長、教員を全員入れ替えないと教育委員会の予算を執行しないと述べました。
「体育系のクラブの顧問については、総入れ替えは絶対に譲れないところ。人件費は執行しませんよ、ということは伝えました」(大阪市 橋下徹市長)
大阪市の橋下市長は17日、定例の記者会見で、市立桜宮高校の体育系のクラブの顧問を全て異動させなければ、来年度から教育委員会の予算を執行しないという意向を示しました。
教育委員会は市長の言う総入れ替えについて、「指導の継続性」などから難しい考えを示していますが、橋下市長は改めて学校の体質を絶ち切らなければならないと強調しました。
「継続性を絶ち切るのが今回の取り組みなんだから、継続性の名の下に、教員をそのまま残すのはありえない」(大阪市 橋下徹市長)
一方、大阪市内の公立学校全ての校長らが集まる臨時の会合では、橋下市長が桜宮高校の体育科の入試を中止するよう求めていることが報告され、出席者たちから入試の継続を求める声が相次ぎました。
「桜宮高校を目指して頑張っている生徒たちの進路を閉めるのはどうなのか、という思いは学校側としてはありますね」(公立高校の校長)
また各校長が体罰の防止について、研修を行うことや運動部顧問と面談することが決まりました。
結局、体罰そのものについて、どういう対策を打っていくのかということについて、正直議論が深まっていっているとはどうしても思えない。ところが問題が、入試問題だとかに、すり替えられるというか、拡散していく。
一番問題なのは、橋下さんはあえて、ルールを無視して教育に介入する。ほんらいこういう問題は、当事者と専門家、関係者を中心に、住民の意見も聞きながら、しっかり議論をつみあげて解決していかないと全く効果はない。その議論のあいだ、子どもの人権が危険にさらされないように、あらゆる努力をすることも同時にもとめられる。そもそも体罰が、子どもの人権を無視して、強制によってしたがわせるということの最たる行為であるならば、ルールを無視して、一方的に、自分の意見にしたがわせようというこういうは、体罰と同じ根をもつ行為に思えてならないのだけど、いかがだろうか。こうした行為こそ、体罰を容認する土壌をつくっているということにどうして気がつかないのか。というほどに、人権感覚がマヒした為政者のもとで、体罰を克服していく仕事が相当たいへんなことは、言うまでもないのだろうけれども。とても思い気分になる。
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