<よりみちパン!セ> 生きのびるための犯罪
ダルクというのは薬物依存などの人たちのための当事者と支援者の組織だけど、女性のためのダルクが存在している。そこにくる女性たちは、虐待やDVなど、いわば壮絶な人生を送っている。
少し前に、ことしの唯研の年報のこの本の著者へのインタビューをこのブログでも紹介した。その当事者たちが綴っている。ボクだって、心のなかに穴があいている。自分の子ども期を考えるのはいまでもつらかったりする。いいようのない孤立感、孤独感はいまでも決して払拭できない。壮絶な困難からの彼女たちの回復はそれだけでも、励みである。
と同時に、この本で問われている、人権(仮)というものをどう考えるのか、実際に、そういう困難のなかにある人たちにとって、どれだけ遠いところにあるもので、このことについて実感してけるようになるためにどんな過程が必要なのかということについての問題提起は本当に圧巻。人としての尊厳が尊重されるそういう社会のためには、政治制度、社会のありようも深め、深い問いかけを、うけとめたい。そういうとりくみを励ませるような豊かな運動を大切にしたいとつくずく思う。
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