渡辺治の政治学入門
治さんの新著を読んだ。『クレスコ』の連載は、菅さんのころから、野田内閣の三党合意に至る時期。内容は政権交代から、民主党政権の変質、菅さんの役割と大震災、そして野田政権の一体改革、橋下の分析へと展開する。この時期は、ボクも渡辺先生には何度もお世話になったし、同時進行的に、いろいろお話をお聞きしただけに、いろいろふり返って考えさせられる。そして、それは政治の今を指し示している。総選挙がたたかわれているいまだからこそ、この3年の日本政治をふり返り、いま政治で何が問われているのかを考えることはとても大事なのではないだろうかと。選挙が終わってから読もうと考えている人もいるだろうけど(Kさんを指しています=笑)、ちょっとした時間を見つけて、ぜひ、いま読むことをおすすめするなあ。そうしてこそ、一人ひとりの活動家が自分の頭で、今度の選挙の特別の意味や、そこで問われていることへの深い理解が促進される。そして、選挙の課題を考えることができる。そんな本だ。
余談。だいたい『クレスコ』の工程はわかるわけで、各章ごとにその脱稿日が書かれている。最初はまあまあの日にち。回を追うごとに、その日が…。渡辺先生の苦しみもわかるが、編集者の苦労にも思わず、思いをはせる(笑い)。うちでやった渡辺さんのものもちょっと読み返してもようとも思うなあ。と、同時に、ちょっとした大きなテーマで仕事してもらおうかしら。
« [政党ウオッチ]維新公約、最低賃金廃止を撤回 「改革」に変更 | トップページ | アスベスト訴訟:国は10億円賠償、メーカー責任は否定 »
「読書」カテゴリの記事
- 「歴史抹殺の態度を変えさせなければ」8月31日に都内で関東大震災朝鮮人・中国人虐殺犠牲者の追悼大会(2024.08.25)
- 木原稔防衛相、終戦の日に靖国神社に参拝 韓国「時代錯誤的」と反発 :「ニライカナイには行けない」(2024.08.15)
- 9月号ができています(2024.08.12)
- 『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』と「島守の塔」(2024.07.28)
- 保護者「性急過ぎる」 那須と栃木の寄宿舎、年度末閉舎 方針に戸惑い(2024.07.11)
「政治」カテゴリの記事
- 河野大臣「自由に働き方を決められる制度が大事」 希望者には“勤務時間の上限廃止”も 働き方の規制緩和を表明(2024.09.05)
- 沖縄県の原告適格性、二審でも認めず 県は上告を検討 高裁那覇支部 新基地建設を巡る県と国の14訴訟で最後の係争案件 玉城デニー知事「残念」(2024.09.03)
- ほんとに、総選挙はいつになるのか(2024.09.02)
- 小1の不登校が2年で倍増 「幼・保・小」の連携で対応(2024.09.01)
- 自衛隊、宮古・八重山や奄美に新拠点検討 2025年度の概算要求 訓練場や補給の適地有無を調査 2027年度には那覇に対空電子戦部隊(2024.08.31)
« [政党ウオッチ]維新公約、最低賃金廃止を撤回 「改革」に変更 | トップページ | アスベスト訴訟:国は10億円賠償、メーカー責任は否定 »
コメント