渡辺治の政治学入門
治さんの新著を読んだ。『クレスコ』の連載は、菅さんのころから、野田内閣の三党合意に至る時期。内容は政権交代から、民主党政権の変質、菅さんの役割と大震災、そして野田政権の一体改革、橋下の分析へと展開する。この時期は、ボクも渡辺先生には何度もお世話になったし、同時進行的に、いろいろお話をお聞きしただけに、いろいろふり返って考えさせられる。そして、それは政治の今を指し示している。総選挙がたたかわれているいまだからこそ、この3年の日本政治をふり返り、いま政治で何が問われているのかを考えることはとても大事なのではないだろうかと。選挙が終わってから読もうと考えている人もいるだろうけど(Kさんを指しています=笑)、ちょっとした時間を見つけて、ぜひ、いま読むことをおすすめするなあ。そうしてこそ、一人ひとりの活動家が自分の頭で、今度の選挙の特別の意味や、そこで問われていることへの深い理解が促進される。そして、選挙の課題を考えることができる。そんな本だ。
余談。だいたい『クレスコ』の工程はわかるわけで、各章ごとにその脱稿日が書かれている。最初はまあまあの日にち。回を追うごとに、その日が…。渡辺先生の苦しみもわかるが、編集者の苦労にも思わず、思いをはせる(笑い)。うちでやった渡辺さんのものもちょっと読み返してもようとも思うなあ。と、同時に、ちょっとした大きなテーマで仕事してもらおうかしら。
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