自民党のマニフェスト
今度の安倍政権のことをいろいろ考えるために、ここにきて、もう一度、今度の選挙での自民党のマニフェストを読んでみる。あらためてすごいマニフェストでって思うなあ。
たとえば、外交を取り戻すって章がある。「危機的状況に陥ったわか国の「外交」を立て直します。」というものなのだけど、その内容はといえば、
・日米同盟の強化のもと、国益を守る、主張する外交を展開します。
・官邸の司令塔機能を強化するため、「国家安全保障会議」を設置します。
・日本の平和と地域の安定を守るため、集団的自衛権の行使を可能とし、「国家安全保障基本法」を制定します。
・日本を守るため、減らし続けてきた自衛隊の人員・装備・予算を拡充します。世界6位の広い海を持つ海洋国家日本の海を守るため、海上保安庁を強化します。
・在日米軍再編を進める中で、抑止力の維持を図るとともに、沖縄をはじめとする地元の負担軽減を実現します。
・貧困撲滅や難民救済など「人間の安全保障」を積極的に推進します。
・国際貢献をさらに進めるために、「国際平和協力一般法」を制定します。
・わが国の主権と領土・領海を断固として守るため、国境を形成する離島を守り振興させる法律や、領海警備を強化する法律の制定に取り組みます。
・コンピュータやインターネットへの不正侵入、データ破壊、情報漏えいなどへの対策(サイバーセキュリティ対策)を強化します。
・「対話と圧力」の方針を貫き、拉致問題の完全解決と核ミサイル問題の早期解決に全力を傾注します。
・「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対する。
きわめて空想的な、「人間の安全保障」ということと、ほとんど何も言っていないことと同じのTPPの項目ののぞけば、これって、すべていわば「軍事」的な内容。平和的なというか、軍事以外の外交ってないのと思わざるをえないような内容。
ほんとうに、自民党は純化しちゃったわけだ。
どうも、彼らは参議院選挙までは、経済を全面に据えて、タカ派的な動きは押さえるという思惑なようだけど、そうだと、まったく内容がなくなってしまうんだものね。無理だろうなあ。必ず、矛盾は拡大せざるをえない。
ならば、ボクらはもっと外交を語ろうではないか!
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