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2012/12/07

[政党ウオッチ]片山さつきの改憲論

 仕事の関係で、片山さつき参議院議員の『正直者にやる気をなくさせる!?福祉依存のインモラル』 (オークラNEXT新書)という本を手に入れて、パラパラと読んでいた。芸能人にかかわる生活保護バッシングの先鋒をきった彼女がその意図を書いている。
 前半は、不正受給という言いがかりからはじまって、事実に基づかない生活保護攻撃を加え、生活保護が日本社会を歪めていると主張する。ほんとうに、貧困の実態について、まともに見ようとしない暴論がならぶ。
 そして後半は、憲法がこうした生活保護制度をつくり社会を歪めたとして改憲を迫る。曰く、被保護者が「権利」ばかり主張し、「義務」を果たさないなどなど。ほとんど、憲法の権利とは何かを理解しない議論ではある。しかも在日韓国人・朝鮮人への生活保護を恩恵支給として、これが「慰安婦」問題への態度と通じているとまで言う。開いた口がふさがらない。最後には、かの改憲草案を掲載している。
 とにかくつっこみどころ満載な本である。よくもまあこんな本を出したなあとは思うのだけど。

 そんなことがあったので、ちょっとネットをのぞいてみると、片山さんは、かなり憲法問題で発言をしていてその内容にまた驚く。「国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です」とまで。
 いやあ、ちゃんと、「自民党の西田昌司と片山さつきが、国民主権と基本的人権を否定してしまいました」というtogetterのページまであって彼女らの発言を整理してくれています。感謝。
 ツイッター上で、片山さんは、維新の会・橋下徹代表代行がテレビ番組で国防軍について「名前を変えるのには反対だ」と発言したとの報道を引用して、「維新の安全保障政策はふらふら!」と批判。に「多くの選挙区で自民を脅かしつつある維新ですがこれでは話にならん!」とまで言っているようだ。9条にも正面から改憲を迫る。

 最近、安倍さんは国民の批判を気にして、改憲問題についての発言はどうもトーンダウンしている雰囲気。だけど、ここには、自民党の政策の本音も見えるわけで。
 9条の問題も、社会保障の問題も、ほんとうに重大な岐路にあり、そのことが問われているとしか言いようがない。

 だけど、片山さん、ツイッターで「私は芦部教授の直弟子ですよ。あなたの憲法論はどなたの受け売り?」という発言まで。どんな憲法を学んだんだろうか。感覚は1世紀ほどずれているとしか思えないけどなあ。

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コメント

結局のところは、この片山さつきも、自民党に所属しているだけの、使い物にならない間抜け議員でしかないと見ると、思わず聞いて呆れるだけのことでしかございませんよね。
まともな日本国民からすれば、こんな間抜け議員なんか、もう一切相手にする必要なんか何処にも無いし、参議院議員ということからすれば、恐らく次の次の参議院議員選挙の時に、今度は有権者の方から、幾らでも騙されたふりをして、片山さつき議員の落選運動でも、そっと静かに行うようにすれば良いだけのことだし、それで落選させてしまうことで、大いに泣き寝入りをさせて、それで何処か人目のつかないところで、そっと静かに幸せに暮らして頂ければ、もうこれだけで十分なことでは無いでしょうか。
最も、それまでに自民党が生き残るとは限らないし、自民党が完全に崩壊して消滅させてしまうことになれば、単なる無所属議員になるだけのことだし、さすがに建設的野党に過ぎないとは言え、共産党議員にも相手にされないどころか、もう幾らでも馬鹿にされることになっても当然のことだし、自ら、そっと静かに議員辞職でもするのなら、「どうぞご自由に」ということで、お辞めになれば良いだけのことですよね。
どうせなら、今度は日本が騙されたふりをして、あの暴走老人のための慰安所代わりに、老人介護施設を、例えば福島のサティアン近くにでも建設すると言うのなら、議員をお辞めになれば、それこそ慰安婦代わりということで、暴走老人の介護ヘルパーとして、中国人女性や韓国人女性等の介護ヘルパーの下で、そっと静かに働いて頂くというのは如何でしょうか。
どうせなら、韓国の日本大使館前に建立された従軍慰安婦の平和の象を、靖国神社とこの施設の前に建立する様にすれば、それこそ暴走老人が靖国神社に、そっと静かに参拝される際には、その付き添いということで、一緒になって、共に嘆き悲しみながら、そっと静かに慰霊顕彰するようにすれば良いだkのことだし、一般の参拝客として見れば、靖国神社側が、自ら、国際社会とは永遠に訣別し、天皇陛下とも永遠に訣別するようにすれば、それにより、自由に、そっと静かに慰霊顕彰出来るだけで十分なことだし、近隣諸国の皆様には、それを見て、そっと静かに通り過ぎて行かれるだけで構わないのでは無いでしょうか。

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