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2012/12/01

朝日 オピニオンインタビュー ポピュリズムの正体(吉田徹)

 昨日の朝日のオピニオンの欄は、北大の吉田徹さんに表題のインタビュー。ちょっと朝日らしい、しんどいインタビューの聞き方なのだけど、吉田さんの発言にはいろいろ考えた次第。ちょっとメモ。

 吉田さんは、石原慎太郎は「極右政治家」で、橋下徹は「ポピュリスト」と言う。「ポピュリストは有権者の関心に応じて立ち位置も動く。既存の政党がすくい上げてこなかった『ニッチ市場』の争点をかき集め、ひとまとめにすることで既存政治を揺さぶろうとします。」「ポピュリストの源泉は政治不信です。ベースとなっているのは、既存政治の無力と、政治を一方的に批判するだけのメディアや知識人といった『エリート層』への猜疑心です。そういった人たちが橋下さんを批判すればするほど、彼の『正しさ』が証明される」「政治によって『代表される人々』と、社会にいる『実在の人々』との間には、必ずずれがズレが生じ、それが『自分は誰にも代表されていない』という政治不信を生みます。ポピュリズムはそのズレを修正する自己回復運動のようなもので、民主政治に不可避なもの」

 「ただし集めた期待が大きければ大きいほど、失敗した時の失望も深く、政治そのものが誰からも信用されなくなり、民主主義が本当に聞きに陥ってしまうかもしれません。そうならないためにも、既存の政治システムの側がポピュリズムへの感受性を高め、自己変革のきっかけにすべきなのです」
 そのうえで、外国にはたとえばアメリカにしても合衆国憲法の精神など、迷ったときに立ち返るべき「原点」があるという。「しかし日本は、回帰すべき『原点』を持ちません。『万世一系』も日本国憲法も、そこまでのポテンシャルは持っていない。残念ながら理念で人々を糾合することができない歴史なんです。だからある時は官僚と、外部に敵をつくり、それを攻撃することによってしか人々を動員できません」と。
 ではどうすればいいのか?
 「立ち返るべき原点を持たない私たちは、どんな社会にすみたいのか、どんな政治を望むのか、一人一人が突き詰めることから始めるしかありません」
 しかし、吉田さんは、この作業のためには、個々の欲望を普遍的なものにつないでいくリーダーが必要なのだというのです。効率的、企業発想的なリーダでもなく、安倍さんのような「信じたいものしか信じない『お得意さん』向けの物語」しか語れないリーダーでなく、「物語によって異なる地平にいる人々をつなぎ、新しい次元を聞き、外交でも国政でも拡大再生産に持っていく、『構築の政治』を展開できるリーダー」が「自分の意思が政治に反映されていないと感じる人々に、政治への信頼と希望を取り戻してもらえるかもしれません」と語る。

 代表をえらぶ選挙が近いことを想定して、あえてそういう言い方をしているのかなあ。だけど、やっぱり、ここは、有権者の参加のあり方だとかにはこだわりたいとは思うけど。選挙制度の問題なども無関係ではないと思うし。混迷や模索のなかで、有権者自身がどのように自己教育していくのか、そういう経路も考えたい。実際には、メディアの責任などとっても大きいのに、そういうところにつっこまないのはさすがに朝日だなあなどとも思ってしまうところがあるのだ。
 いずれにしても、今度の選挙の中で、そういう民主主義再生のきっかけをどうつくっていくのかは、問われているのだと思うのだけど。

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