海兵隊はどこにいく?
沖縄タイムスの駐米契約記者のおもしろいニュースが今日も。なるほどと感心させられるる。
「空・海軍」重視のオバマ氏再選(沖縄タイムス)「ハワイやオーストラリアへの分散移転が進んでも、域内の抑止力は変化しない。在沖海兵隊は地域の安定に不可欠だ」。ある米軍幹部に普天間移設問題の今後について問いを向けると、沖縄に海兵隊を維持する必要性を強調した。
日米間で普天間移設問題が漂流する傍ら、米本土では、アフガニスタン本格撤退を前に、10年余に及んだ指揮系統をどう組み直すのかという議論が活発化。国防戦略が大きな変容を遂げつつある。
こうした変化の兆しとして、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは5日、次期中央軍司令官に「空軍か海軍のトップ」の就任を確実視する予測記事を掲載した。中東を担当する米中央軍の司令官は、米軍内で最も重要なポストのひとつで、これまで陸軍と海兵隊幹部らで占められてきた。
こうした経緯を踏まえ、記事は、陸軍と海兵隊にとって空・海出身の司令官の誕生は「激しい衝撃となるだろう」と伝える一方で、トップの交代は「主力の変化」を示していると指摘。米軍が中東地域における主力をこれまでの「陸軍と海兵隊」から「空軍と海軍」にシフトしつつあると分析し、米軍全体の構図の変化に言及した。
オバマ大統領は昨年4月、世界規模で展開する米軍の役割などの抜本的見直しと、国防費の大幅削減の実施を宣言。1月に公表した新国防戦略では、空軍と海軍を重視する方針を明示した。
オバマ氏の再選を受け、国防総省は目前に迫る自動強制削減の対応にようやく重い腰をあげ、人員削減に踏み込む可能性も示唆している。……
沖縄で高まる反基地運動の傍らで、米海兵隊は米軍内でもうひとつの戦いにも直面している。
空と海への軍事の傾斜が既成事実。当然、相対的に海兵隊の役割は低下する。日本では、いまでも、海兵隊は抑止力と言われ続けているが、実際のアメリカでの議論とは、かなり乖離がありそうな雰囲気だ。はたして、沖縄の海兵隊はどうなっていくのか? あまりにも無関心な日本の政府の異様さも気になるところである。
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