シリーズ東日本大震災 "帰村" 村長 奮闘す ~福島・川内村の8か月~
今夜のNHKスペシャル。涙なしではみられない。
原発事故から1年半以上が経ち、今なお16万人を超える人たちが避難を続けている福島県。先の見えない日々が続く中、放射線量が比較的低い地域では、徐々に住民が帰還できるようになった。いち早く「帰村宣言」を行い、ふるさとで再び暮らすという重い課題に取り組み始めた川内村。3000人が避難したが、今年4月に避難区域が見直され、役場や学校などが再開した。しかし、これまでに戻ってきた村民は1000人。住民は2つの大きな課題に直面している。1つは放射線への不安。周辺地域よりも線量が低いとはいえ、安心して子育てなどに取り組むまでには至らない。もう1つは、暮らしが元に戻るかどうか。失われた雇用、さらに買い物をどうするかといった身近な問題までが重くのしかかる。 原発事故による“全村避難からの帰還”は、世界でも初めての事例。その行方には大きな関心が集まっている。番組は川内村の取り組みを8か月にわたって密着、どのように課題を解決していくのか、その先にどんな問題が横たわるのか、被災地の現実を伝える。
避難からの帰還。いろんな議論があっても、そこで生きようとしている人がいる。だけど、その実態はあまりにも酷い。除染の課題も山積み。すべてを村や住民に押しつけて、国や東電は何をやっているのか。政府のメンバーはなぜ、福島で働かないのか?何とかしろよ。政治はみすれるのか。
後半の、経済の問題はもっと、痛ましい。復興のための企業立地の支援は困難で、経済は衰退する。店が消える。仕事のない若者は高線量のイチエフに…。
企業誘致は成功しても…。しかし、ほんとうに人が暮らしていけるのか?浪江、大熊、富岡は5年は戻らないことを決めた。正直、若い人たちが戻ってくるには…。無理だという思いが正直もたげる。では、その先は? 元に戻るのが不可能でも、そこで生きる人の思いと、ここに戻ってこれない膨大な人たち。いずれに対しても、いまだ国の政治はあまりにも無策だ。いつも、被害は弱いもののところに押しつけられる。言いようのない怒りと、自分自身に対しての無力感が被う。自分は何ができるのか?何をしなければいけないのか?ここでも「希望」そのものが問われている。
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