韓中など、慰安婦問題で日本批判 国連人権理で
国際的な孤立がどんどんと…。
韓中など、慰安婦問題で日本批判 国連人権理で(日経新聞)国連人権理事会は31日、加盟国が互いの人権問題を評価する「普遍的定期審査」の対日作業部会を開いた。79カ国が日本に対して意見を述べ、韓国と中国、北朝鮮が旧日本軍の従軍慰安婦問題に言及。「責任を認めて被害者を救済するよう人権理事会が勧告したにもかかわらず、問題を解決していない」(韓国)などと日本を批判した。
定期審査は加盟国が順番に受ける仕組みで、日本が評価されるのは2008年以来2回目。従軍慰安婦問題については前回も韓国と北朝鮮のほか、フランスとオランダが日本の対応を批判していた。日本側は「法的に解決済み」と主張した。
前回に続き死刑の廃止や女性差別の解消を求める意見が多かった。今回はオーストリアが東京電力福島第1原子力発電所の事故について「福島に暮らす人や避難した人の権利、健康、生命を守るために必要なすべての方策を講じるべきだ」と提言した。
韓国挺身隊問題対策協議会の参加したスタッフの情報では、南北コリア、中国、オランダ、コスタリカ、東ティモール、ベラルーシ、マレーシアなど政府代表が日本政府に日本軍「慰安婦」被害者に対する謝罪と賠償および関連教育などを要求したそうです。
コスタリカは、今回の審議で初めて日本軍「慰安婦」問題について言及し、第二次世界大戦時の「慰安婦」制度に対し日本政府が責任を認め被害者の名誉を回復するための措置をとることを勧告、公式謝罪と正義回復、賠償を求めたといいます。
オランダはすでに事前質疑で日本軍「慰安婦」と関連した質疑を伝え、審議中にも日本の教科書から「慰安婦」問題が消えていることを指摘。教科書にこの問題を記述する措置を通じ、未来世代が歴史の全側面を学べるよう保障することを勧告したそうだ。
韓国は、日本軍「慰安婦」問題に対する誠意ある措置をとらずにいる日本政府について人権条約機構などが憂慮していることを指摘し、国連人権高等弁務官だけでなく多くの国連人権機構が日本政府に法的責任を受け入れ、被害者に対する賠償、責任者起訴を勧告したにもかかわらず、今もなおこの問題が解決していないことを強調。日本政府が国際社会の勧告通り法的責任を認め、被害者が受け入れうる適切な措置を取ることを要求。
中国も日本軍「慰安婦」問題解決を要求。日本政府が日本軍「慰安婦」問題の謝罪・賠償をしていない点を指摘し、この問題は多くの国家と国連人権高等弁務官、人権委員会、女性差別撤廃委員会(CEDAW)および多くのNGOが憂慮していることを強調。日本政府が人権委員会の勧告に誠意を持って即刻履行することを要求、「慰安婦」問題に対する謝罪と賠償を通じ過去と現在を反省することで、国際社会に責任ある姿を見せるよう勧告。
北朝鮮は、時効がない反人道的犯罪中でも代表的であるといえる日本軍性奴隷問題をはじめ、日本が過去の犯罪に対する法的責任を持続的に否認する現在の状況について深刻な憂慮を表明。女性暴力特別報告者が20万人の女性と少女に行った日本軍性奴隷問題に対する法的責任認定と加害者処罰、被害者賠償を求めたにもかかわらず、今だ解決していない問題として残っていることを想起させ、このような過去の侵害に対する未解決は未来の侵害を引き起こす源泉になることを強調。日本軍性奴隷問題などアジア国家で過去行った侵害に対し法的責任を受け入れ、完全解決と歴史歪曲の中断、そして歴史的事実を反映する教育課程の修正を通じ認識を高めることを要求したそうだ。
それだけではない。まだある。ベラルーシは、コスタリカとともに初めて日本軍「慰安婦」問題について言及、「慰安婦」問題に対する人権条約機構の勧告履行についての日本政府の措置について質問。東ティモールは、過去に日本が行った残虐行為の被害者と関連し、人権委員会が表明した憂慮に言及、相互理解に到達するため国際社会との対話増進の努力を勧告、被害者との直接的で誠意ある対話が伴うべきだと指摘。最後に、マレーシアは日本政府が若い世代に過去の歴史を教えることを望むと発言。
これだけの発言が続いたのは、やはり世界のこの問題での議論の到達をしめしているとも言えるのだと思うなあ。以前は、前田先生あたりが情報を流してくれていたけど。詳細な情報が知りたいところであるのです。
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