オスプレイ普天間配備1カ月 83時間飛行
もうやりたい放題である。無茶苦茶だ。
オスプレイ普天間配備1カ月 83時間飛行(沖縄タイムス)米海兵隊が、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを普天間飛行場に強行配備してから1日で1カ月。県内各地で行った訓練は12日間で計83時間、46回だったことが沖縄タイムスの調べで分かった。運用計画が盛り込まれた米軍の環境審査(レビュー)によると今後、普天間での離着陸回数は10月よりさらに増加。午後7時までの日中で1・56倍、同7時以降は4・60倍に激増する見通しだ。配備された12機の中には一度も飛行していない機体もあり、専門家は「深刻なトラブルの可能性がある」と指摘する。
沖縄タイムスはオスプレイが配備された10月1日から31日まで、すべての飛行を調査した。米海兵隊が飛行訓練を実施した12日間のうち、伊江島をはじめ本島北部ではブロックをつって集落を旋回するなど、住民に脅威を与える訓練を実施。中南部では旋回飛行し、夜間飛行も行っている。
1日の訓練時間の最長は、同29日の14時間56分。25日も13時間48分、30日も11時間28分と月末にかけて訓練が増えた。在沖米海兵隊報道部は同15日に「本格運用を始めた」と発表しており、31日も重ねて「フル・オペレーショナル・ケイパビリティ(完全運用能力)に達した。100%の態勢だ」と強調した。
全12機のうち、飛行回数は機体番号「00」の隊長機が計11回と突出。飛行時間も19時間19分で、2番目に多い「10」の1・66倍に当たる。一方、「02」機は山口県の岩国基地から飛来後、一度も訓練を行っていない。
機体による飛行時間の差が大きいことについて、在日米軍の監視サイト「リムピース」の頼和太郎編集長は「調子の悪い機体があり、好調な機を選んで乗員が交代しながら飛んでいるのだろう。一度も飛行していない『02』は、深刻なトラブルの可能性がある」と指摘。「今はまだ序の口。今後、危険な編隊飛行を含め、訓練がさらに激化するのは間違いない。10月後半にかけて時間、回数が増えているのは警告と受け止めるべきだ」と警鐘を鳴らしている。
オスプレイは31日、飛行訓練を行わなかった。飛行場北側に駐機していた同機は早朝から順次、けん引車で滑走路南側の格納庫近くへ運ばれた。
「県と市の調査では、19日午後1時50分、滑走路南端に近い上大謝名地区で着陸時に97・3デシベルを記録した。29日午後3時52分には96・1デシベル、翌30日には飛行が制限される時間帯の午後10時23分に88・5デシベル(騒々しい工場内に相当)を記録した。いずれもオスプレイの着陸時だった。」という報道もある。
沖縄の人からの情報では、30日の嘉手納町議会のオスプレイの配備撤回と嘉手納基地への飛来を求める抗議決議では、「日米両政府が日米安保条約を理由にオスプレイの配備強行を続けるならば、安保の見直しを県民の声として求めていかざるを得ない」と訴えている。沖縄のたたかいは基地の全面撤去、そしれ安保を問うものへと進みつつあるのだ。これが後戻りできない、沖縄のたたかいのいまなのだ!
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