都の顔選び 政党にも注目 支援 透ける脱原発度
いよいよ始まりました!
都の顔選び 政党にも注目 支援 透ける脱原発度(東京新聞)二十九日に告示される東京都知事選は、十三年半ぶりに都政の「顔」が交代し、東日本大震災後の東京の進路を決める重要な選択となる。十二月十六日に同時投開票される衆院選を前に、政党の離合集散が活発になる中、支援政党の脱原発への姿勢もクローズアップされる。
二十七日、副知事の猪瀬直樹氏(66)の事務所開きに、国政で対立する三つの極の政党関係者が顔をそろえた。民主、自民、公明、日本維新の会の面々だ。
自民都連会長の石原伸晃前衆院議員は「東電改革は株主の都にやってもらわなければ」と激励した。石原都政で野党の民主会派の酒井大史幹事長は「石原さんには是々非々だったが、猪瀬さんには是々是々で行く」。民主は党としては自主投票だが、支援団体の連合の地方組織が猪瀬氏支援を決め、猪瀬氏寄りになった。
陣営は「猪瀬さんは選挙は初めてで政見放送も事務所探しも何も経験したことがない」と打ち明ける。実際に選挙を取り仕切るのは、姿を見せなかった石原慎太郎前知事の秘書。陣営は後継指名した石原氏頼みの状態だ。
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「宇都宮さんは脱原発の統一候補です」。二十二日にあった前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(65)の事務所開き。社民党の福島瑞穂党首、共産の笠井亮政策委員長代理に加え、滋賀県の嘉田(かだ)由紀子知事が結成する日本未来の党への参加が決まった国民の生活が第一やみどりの風の関係者が集結した。
みどりの初鹿明博前衆院議員は「民主も自民も維新も新自由主義。憲法を変えようとしているだけ」と批判のボルテージを上げた。
陣営の中心は脱原発や反貧困などを訴える市民団体のメンバーたち。特定の政党色を消して、幅広く共感を集めようと腐心する。
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対照的に、政党の支援を一切受けないのが、前神奈川県知事の松沢成文氏(54)や元自民党総務会長の笹川尭(たかし)氏(77)。個人的なネットワークで対抗し、無党派の風に期待する。
松沢氏は元民主衆院議員だが「政党の談合にNO」を掲げ、陣営は「国政で戦う政党が知事選で相乗りするのは矛盾している」と訴える。中小政党の離合集散に注目が集まり、無党派候補が目立たなくならないよう、存在感をアピールする。
二十六日の支援パーティーに集まったのは、上田清司埼玉県知事や北川正恭元三重県知事、静岡、浜松など政令指定都市の市長、一部の民主都議ら。上田知事は「松沢さんは大都市行政のパイオニア」と持ち上げ、都の活力を地方に広げるエンジン役を期待した。
一方、笹川氏は現在も自民の党籍はあるが、陣営は「政党に関係なく、政策を理解してもらえるなら誰でも応援してほしい」と支持の広がりを狙う。
経験したことのないような、選挙の様相だけど。ぜひぜひ。東京から脱原発、人にやさしい政治の実現にふみだしてほしいと強く願うのだ。
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